月経前症候群(PMS)を知り、3つの方法で対処しましょう!

月経前症候群(PMS)とは

月経前症候群とは「生理前の身体と精神に現れる不調」といえます。

生理の1~2週間前あたりから始まる身体的及び精神的な不快感を指します。
個々によって症状は様々ですが、多くの場合ムカムカしたりひどく落ち込んだり、特定の個所に痛みを感じるなど身体の不調を訴えるようになります。

生理が始まる日にはこうした症状は治まりますが、こうした症状が過去に3回以上の経験がある場合は月経前症候群(PMS)と診断されることが多いそうです。

月経前の3~10日頃の時期に50~80%もの女性に起こり、人によっては日常生活に支障を来す方もいます。
中には月経前症候群が終わっても、その後の生理中の痛みに悩まされる場合あるそうです。

月経前症候群の症状とは?

月経前症候群が起こり易い女性の年齢層は、20~30代のオトナ女子世代に多いとされています。

PMSには身体と精神に現れる不調と、先述しましたが、具体的なものとして以下のものが挙げられます。

身体的な症状 動悸、頭痛、腹痛、関節痛、腹部の張り、腰痛、乳房の張りと痛み、食欲の変化、便秘、下腹部のけいれん痛、圧迫感、重い感じ、めまい、疲労感、ほてり、不眠、吐き気、手足のしびれ、にきび・じんま疹などの皮膚症状、手足のむくみ、体重増加など
精神的な症状 イライラ、涙もろくなる、無気力、混乱、うつ、集中力の低下、記憶力の低下、刺激に過敏になる、神経質になる、気分にむらが出る、短気など

月経前症候群が起こる理由

毎回生理前に月経前症候群で苦しんでいる方はなんとかしてこの症状を和らげたいと思っているのではないでしょうか?
月経前症候群の原因はコレだ!と断定するのは難しいのですが、今のところ以下の3つが有力のようです。

1.性格・気質的なもの 負けず嫌いの方やまじめな方が月経前症候群を発症しやすいという診断結果があります。
こうした方は普段から肩に力を入れすぎて生活をしているところがありますから、交感神経ばかりが活発になり、自律神経が乱れがちです。
生理前などは黄体ホルモンの関係で神経が過敏になるので、なおさら体調や精神に不調がでやすいとも言えます。
2.生活習慣や食生活など 普段口にしている食べ物、カフェインやニコチンといった異物の摂取なども月経前症候群に関係しています。睡眠時間も少なからず影響を与えます。
3.黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用 「1.性格・気質的なもの」でも触れましたが、生理前に脳の視床下部から分泌される黄体ホルモンも月経前症候群に関係しています。
このホルモンは、妊娠に適した身体つくりに備えて子宮内膜を厚くしたり、食欲を増進させたりといった作用がありますが、一般的な月経前症候群による身体の不調はこれらの影響ではないかと言われています。
また、黄体ホルモンは脳の神経伝達物質にもはたらきかけますので、これによって神経過敏になりやすくなります。
この神経伝達物質は普段の生活リズムなどにも影響を受けるので精神の不調はこれによる影響の可能性があります。

月経前症候群を対処する3つの方法

月経前症候群の対象方法についてですが、基本的には症状を緩和させることを目的としています。
主な対処方法は以下の3つとなります。

食生活と生活習慣を見直す 食生活と生活習慣を少し改善するだけで月経前症候群の精神症状はある程度改善させることができます。

たとえばイライラを落ち着かせるためには、カルシウムを含む牛乳や小魚、複合炭水化物を含む玄米や五穀米などをとると効果的です。
また無気力やブルーな気分を防止するには鶏肉に含まれるたんぱく質が気持ちを張るのに役立ちますし、良質なミネラルを含むあおのりやわかめは神経過敏や抑うつ防止になります。
他にも、塩分の摂取量を減らすことにより、結果的にむくみを軽減させる効果に繋がるなど、月経前症候群の症状に合わせた対策があります。

睡眠時間はできるだけ多めに確保しましょう。睡眠時間が少ないと人は自律神経が乱れ、体とこころに異変をきたします。よく眠れるためにもカフェインやアルコールは控えた方がいいでしょう。

適度な運動をする 生理前の黄体時期には身体に水分をため込みやすいため、マメに運動をして汗をかくとよいでしょう。身体を動かすことで自律神経を正常に保つことも期待できます。

痛み止めや低用量ピルを使用する 生理痛には痛み止め(鎮痛剤)を使用すると良いでしょう。痛み止めの効果は4~6時間は継続しますので1日に2錠ほど飲めば日中痛みに悩まされないで生活ができるようになると思います。

低用量ピルは一般的に避妊薬としてのイメージが強いですが、月経前症候群や過多月経にも効果があるのです。避妊薬としてよりむしろ月経前症候群の対策として日常的に服用されている方も多くいます。

※低用量ピルについては、医療機関で掛かりつけの医師にご相談のうえで使用するようにしましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

既に月経前症候群について詳しい方には、少し物足りなかったかもしれませんが、月経前症候群についてまだ知識が浅い方にとって少しでも役に立てれば幸いに思います。
月経前症候群をはじめ、生理痛を我慢しても意味はありません!

間違った知識として、「鎮痛剤を服用し過ぎると効かなくなる」と言われる方がいますが、そんなことはありません。
なので無理をせず、辛いときは鎮痛剤を使用するようにしましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
女性の皆さんが快適で心安らかな日常生活を送れるような記事を配信していきます♪

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