幼児期健忘とは
質問です。
あなたは何歳からの記憶を覚えているでしょうか?
ほとんどの方は、4歳くらいからのことを1つか2つずつ覚えている程度ではないでしょうか?
中には、赤ちゃんの頃のことからほとんど覚えているという天才記憶力の方もいらっしゃるようですが、その数はごく稀です。
ちなみに私の4歳の記憶は、父親の頭を野球のキャップで叩き、家の外に放り出されそうになった記憶と、耳の中に小さなビー玉を入れたら取れなくなってしまった記憶です。。。
話を戻しますと、小さいころの記憶をほとんど覚えていないという現象は、幼児期健忘という症状が関わっていると言われています。
幼児期健忘とは、生まれたときからの記憶が残っていてもせいぜい3歳半頃までで、ほとんどの人はこれ以前の記憶が残っていない現象のことをいいます。
7歳になると3歳までの記憶は半分以下?
アメリカのある大学で、赤ちゃんはどれくらいの期間記憶しておけるかという実験を行ったところ、
生後6か月の赤ちゃんの記憶は1日、生後9か月の記憶は約1ヵ月、2歳となると約1年ということが判明しました。
4歳半の子供にディズニーワールドへ旅行に出かけた1年半前(3歳)の記憶を訪ねたところ、その旅行の詳細な記憶を話せたことが判りました。
5歳半になると3歳で実際に経験したことの80%以上は覚えていましたが、6歳になると3歳の頃の記憶を失い始め、7歳半では、3歳の記憶の40%未満の記憶しか定着していないということが判っています。
私にも2歳の息子がいますが、2歳の頃の記憶が約1年、か。
ということは、来年の明日には今日の記憶がなくなっている。。。
なんて考えると、何だか切ないですね。
私もよく両親に、「ほら!3歳の時に箱根の急な坂を頑張って登り切ったよね?」
と言われ、「えっ?そんなの知らねーよ!」とつっけんどんに答えたことが何度もありますが、今となっては反省することしきりです。
将来、自分の息子にも言われるのでしょう。
「えっ?そんなことあったっけ?知らねー。」
それでも思うのです。
パパとの記憶を忘れないでね。と。
更新日時:2018年10月24日