カテキン|生薬・成分リスト

カテキン

テレビのCMなどでも、よくカテキンという言葉を耳にする方が多いことと思います。
特にお茶などの飲食の宣伝や、洗剤などの宣伝などでも使用されています。

そういった点から緑茶などに含まれている成分であるという認識をお持ちの方は多いでしょう。
また洗剤などに使用されているところから、除菌効果などがあることも想像がつくと思いますが、
では具体的にこの成分がどういったモノなのかひも解いていきたいと思います。

カテキンとは

カテキンとはポリフェノールの一種として知られていますが、ポリフェノールには様々な種類があり、カテキンはその中の一種でお茶に多く含まれている渋みや苦味の成分がこれにあたります。

日光をたくさん浴び、光合成をたくさん行っているほどこのカテキンを多く含んでいるといわれており、茶葉となるエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートの全4種類のうち、エピガロカテキンガレートがカテキンをもっとも多く含んでおり、より抗酸化作用も高いといわれています。

カテキンの働き

ポリフェノールと同じくこのカテキンは抗酸化作用を持つことで、細胞を老化させる活性酸素を減少させる効果を持ち、これによってピロリ菌や食中毒といった原因の種であるウイルスや菌の働きを抑制させる効果があります。

また、近年の研究ではインフルエンザウイルスの感染の阻止をすることがわかっています。

他にも血液中の善玉コレステロールを増加させることで、悪玉コレステロールを減少させ、動脈硬化や高血圧を予防する働きがあるといわれており、肥満や脂質異常症の原因となる脂質や糖質の吸収を抑える効果も期待することができます。

緑茶を飲むことが良いとされている原因はこれ以外にも殺菌作用を持つことで風邪や虫歯などの対策・予防にもなるからです。

カテキンを含んだ食材

カテキンをもっとも多く含んでいるのは緑茶で他にもほうじ茶、番茶、ウーロン茶、紅茶があげられます。

このカテキンを効果的に摂取する方法としては、低温ではなくできるだけ高温の温度でお湯を注いで飲むのが良いといわれており、また1、2杯目だとより多くのカテキンが多く含まれている濃いものを摂取することができるといわれています。

カテキンには虫歯を予防する効果を持つだけではなく、体脂肪を抑える効果を持っているため、子どもようのお菓子に含まれており、また特定保健用食品であるテレビCMでおなじみのトク茶には茶カテキンが多く配合されています。

摂取法として気を付けることとして、カテキンを含む食材や食品を摂取する際に、乳製品と合わせて服用すると、たんぱく質とカテキンが統合してしまい、カテキン本来の効果が期待できない可能性があります。できるだけ乳製品との摂取は避けましょう。

逆に、ビタミンEやミネラルと一緒に摂取すると、より抗酸化作用を高める働きが期待できます。

カテキンの副作用

カテキンには、主な健康効果の他にこれらの効果が挙げられます。


・老化防止
・便日予防
・血圧調整
・脳卒中の予防
・抗アレルギー作用


しかし、これらの効果がカテキンの過剰摂取によるものなのかはいまだに明らかにはされていないようです。また、カナダ・フランス・スペインで緑茶カテキンの過剰摂取により、肝臓障害が報告されたという例もあります。

カテキンには決まった副作用はないとされていて、上限摂取量は基本的には定まっていないのですが他の栄養素と同じく過剰に摂取をするのではなくバランス良く摂取することをおすすめします。

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