ワカメ
ワカメと聞いて思い浮かべるのは、海藻のワカメそのものだと思います。
そのワカメで間違いないないのですが、そのワカメの含有成分がとても健康に良いもので、特に女性にはおススメな作用が期待できるのです。
そ日本人は他の諸外国に比べると、昔からお味噌汁などで良くこういった海藻を食する習慣があるのですが、近年では若年層の多くは欧米文化に近い食生活をしている方が多く見受けられます。
この機会に当サイトを通して日本人と昔から関わりが深いこのワカメについて興味を持ってもらえたら嬉しいです。
ワカメとは
コンブ目のチガイソ科の海藻となります。
日本人にとっては古くから親しまれている食品の1つとなっています。
ちなみに和歌である「万葉集」にも登場します。
現在でも食卓を彩っているワカメは、海苔と並んで海藻の中では非常にポピュラーな食材となっています。
私たちがよく食べているのはワカメの葉の部分であり、さらに栄養価が高いとされているのが根元の部分の「メカブ」です。
生殖細胞が集まっている部分に当たるので、葉よりも栄養が詰まっているとされます。
ワカメを食品として食べている国は非常に少なく、日本か朝鮮半島のみとされています。
お隣の国「韓国」では国民1人あたりのワカメの年間消費量は、日本の3倍とも言われています。
出産後の女性にワカメスープを飲ませることで良質な母乳を作る事ができたり、成長を願ってワカメスープを飲むなどの習慣もあります。
旬とされる季節は「春先」になり、とくに天然のワカメは香りも良く、味がしっかりしていると言われています。
ただし、天然のワカメは希少価値が高く、私たちが食べている約97%は養殖もののワカメとなっています。
ワカメの働き
◎ミネラルの宝庫
ワカメの中には「ヨウ素」や「カルシウム」「カリウム」「亜鉛」などの海洋ミネラルを豊富に含んでいます。
まずヨウ素には、からだの中の代謝をUPさせる作用があるとされています。
心身の健康を整えたり、美肌効果や老化の予防にも役立つとされています。
また成長を促進させる物質とも言われているので、成長過程にある小さなこどもにも積極的に摂取させると良いとされています。
◎水溶性食物繊維アルギン酸
なにやら難しい成分名ですが、ワカメのヌメリの正体です。
アルギニン酸には、大腸の活動を活発にする働きがあるとされています。
なので、便秘予防に対して効果を発揮してくれます。
また小腸で、からだの中で余分となったナトリウムと結合して排泄してくれる役割も果たしてくれます。
つまり、Calが高い食事によって塩分を取り過ぎてしまった時に「むくみ」の解消をサポートしてくれます。
この作用から、塩分が高い「みそ汁」の中にワカメを入れるのは理にかなっていると言えます。
またアルギニン酸には、腸内細菌を整える作用もあることから、「コレステロールの減少」や「有害重金属の排泄」などの効果も期待できます。
ワカメには他にも「フコダイン」という多糖類の1つが含まれています。
海藻のネバネバの中に含まれています。
このフコダインには、「ガンの細胞を攻撃するはたらき」、「抗ウィルス」「抗アレルギー」、「ピロリ菌の除去」などの作用があることから、近年では注目を集めています。
こうした多くの栄養を含んでいるにも関わらず、Calが低いのでダイエットの時の健康維持にもオススメできる食材です。
ワカメを含んだ食材
ワカメの成分である「ヨウ素」は、油と一緒に摂取すると吸収率がUPすると言われています。
なので、油揚げなどと一緒に食べたり、油で炒める、あるいはドレッシングなどをかけて食べると良いです。
また健康維持に関わりがある「フコダイン」は、酢の物と一緒に食べると吸収率がUPするとされています。
健康の維持のためには毎日摂取したい食材ですが、取り過ぎには注意が必要。
ヨウ素は成人の摂取目安を130μgとしており、1日の摂取上限は2.2mgとなっています。
これを超えて過剰な摂取を続けていると・・・
・甲状腺機能亢進症
・甲状腺ホルモン異常
・甲状腺肥大
こういった「甲状腺」の病気を発症することがあります。
普段食べている量では問題はありませんが、ダイエット中に主食をワカメに置き換えるなど極端な摂取をすると起こる可能性は高まります。
更新日時:2018年08月21日