ヒドロキシクロロキン

ヒドロキシクロロキンは免疫調整剤プラケニルのジェネリック医薬品で、先発薬と同じく有効成分ヒドロキシクロロキンを含みます。

ヒドロキシクロロキンの具体的な効果としては、皮膚や全身に炎症をきたす自己免疫疾患のひとつである「エリテマトーデス」の治療ですが、海外では関節の腫れや痛みの軽減にも効果があるとされ、関節リウマチの治療にも使用されています。

また、世界的にはマラリア治療に使用されていることで広く知られています。

日本では過去にクロロキンをマラリア治療薬としてきましたが、副作用の網膜症が多く報告されたため販売が中止となり、安全性が高い新薬としてヒドロキシクロロキンが用いられるようになりました。

ヒドロキシクロロキンがおすすめな方

ヒドロキシクロロキンは下記のような特定の疾患の方におすすめです。


もともと抗マラリア薬として使用されてきたヒドロキシクロロキンは、感染確立の高い国へ渡航予定がある方におすすめです。

また、抗炎症作用や免疫調整作用により皮膚または皮膚エリテマトーデスや全身性エリテマトーデスの治療にも効果的とされています。

プラケニルのジェネリック医薬品であり先発薬と同じ有効成分が含まれているため、費用を抑えながら同等の効果を得られます。

ヒドロキシクロロキンの効果

ヒドロキシクロロキンの研究は世界中でおこなわれていますが、完全な作用機序はまだ明らかにされていません。

現段階では、免疫細胞同士の情報伝達を妨げることで、免疫系の異常な活性化を抑えていると考えられています。

関節リウマチへの効果

関節リウマチとは自己免疫疾患のひとつであり、免疫が異常を起こすことで自分自身の組織や細胞を攻撃してしまい、こわばりや関節の炎症や痛みなどが起こる症状です。

放置すると発熱や倦怠感など全身症状へと広がり、関節が変形することもあります。

ヒドロキシクロロキンは、免疫を調整することで関節リウマチによる症状を抑え、炎症を緩和する効果があります。

マラリアへの効果

マラリアとは蚊を媒介して感染する病気のひとつで、マラリア原虫に感染した蚊に刺されることで発症します。

熱帯や亜熱帯の国で多く、感染すると風邪と同じような症状に始まり脳症や肝臓の機能障害などの合併症により死に至る可能性があり注意が必要です。

ヒドロキシクロロキンは抗マラリア薬としてマラリアの予防や治療に効果があるとされています。

エリテマトーデス（CLE・SLE）への効果

エリテマトーデスには、症状は皮膚のみに現れる皮膚エリテマトーデスと、全身へと広がる全身性エリテマトーデスがありますが、ヒドロキシクロロキンは両方の治療に用いられます。

ヒドロキシクロロキンの抗炎症作用と免疫調節作用により、エリテマトーデスの炎症や痛みを抑えることに効果的です。

また、皮膚症状が重い場合は外用薬のステロイド剤とヒドロキシクロロキンを併用する治療法をおこなう場合もあります。

効果はいつから？

ヒドロキシクロロキンは服用から効果が現われるまでに期間が必要です。

多くは服用後1～2ヶ月ほどで効果が現われ始めますが、最大で6ヶ月かかることもあります。

そのため即効性を期待せず、継続的に服用を続けながら経過を見ていくことが大切です。

ヒドロキシクロロキンはどこで貰える？

ヒドロキシクロロキンの購入方法について、現在治療中で病院に通っている方は医師へ相談する方法が思い浮かぶかと思いますが、そのほかの購入方法はあるのか気になる方も多いでしょう。

ここから、ヒドロキシクロロキンの購入方法について詳しく解説していきます。

ヒドロキシクロロキン市販はされていない

成分にヒドロキシクロロキンを配合した薬は、薬局やドラッグストアと言った市販では販売されていません。

理由はヒドロキシクロロキンが医療用成分であり、市販薬と比べ副作用のリスク高く医師や薬剤師からの適切な処方や指導が必要となるためです。
店舗での販売と同様に、楽天やAmazonなどといった国内通販サイトでも購入できません。

ヒドロキシクロロキンは通販で購入可能

ヒドロキシクロロキンは通常の国内通販では購入できませんが、当サイトのような個人輸入代行の海外通販サイトを利用することで購入が可能です。

日本には薬機法により、個人が自分で使用することを目的に、海外から薬を購入することが認められています。
そのため、当サイトを利用して個人輸入という形でヒドロキシクロロキンを手に入れることもできるのです。

ヒドロキシクロロキンは病院で処方可能

ヒドロキシクロロキンは、病院で処方してもらう方法が一般的です。

ただし日本で処方が認められるのは、皮膚エリテマトーデスまたは全身性エリテマトーデスの診断を受けた場合のみとなっています。

そのほかの目的や疾患に対する処方は難しく、せっかく病院を受診してもヒドロキシクロロキンが手に入らない可能性もあるのです。

ヒドロキシクロロキンに関するよくある質問

参考サイト

商品のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
・医療用医薬品 : プラケニル

1日1回、1錠(200mg)もしくは2錠(400mg)を食後に服用してください。
※ただし、身長によって服用量が異なります。


理想体重を基準に、以下の用量を服用してください。

理想体重	服用量
31kg以上46kg未満	1日1回1錠（200mg）
46kg以上62kg未満	1日1回1錠（200mg）と1日1回2錠（400mg）を1日おき
62kg以上	1日1回2錠（400mg）

ヒドロキシクロロキンを服用できない方

・新生児、乳児、幼児、小児(0歳〜5歳)
・妊婦、産婦
・過敏症
・黄斑症
・網膜症
・SLE網膜症

ヒドロキシクロロキンの服用に注意が必要な方

・授乳婦
・高齢者(65歳〜)
・胃腸障害
・過敏症
・肝機能障害
・乾癬
・血液障害
・視力障害
・腎機能障害
・ポルフィリン症
・グルコース−6−リン酸脱水素酵素欠損症
・神経系障害
・眼障害のリスク因子を有する
・累積投与量が200gを超えた
・機能的な異常は伴わないが眼科検査＜OCT検査等＞で異常が認められる

主な副作用

【5%以上】
・下痢

【5%未満】
・腹痛、便秘、胃腸炎、口唇炎、鼓腸、胃食道逆流性疾患
・頭痛、神経痛、傾眠、肋間神経痛
・網脈絡膜萎縮、硝子体浮遊物、結膜炎、眼乾燥
・蕁麻疹、発疹、全身性皮疹、そう痒症
・中毒性皮疹、薬疹、色素沈着障害、皮膚潰瘍、帯状疱疹、爪囲炎
・気管支炎、口腔咽頭痛
・肝機能検査異常
・発熱、腎盂腎炎、蜂巣炎、限局性感染

【頻度不明】
・嘔吐、嘔気
・感情不安定、神経過敏、精神症状
・浮動性めまい、痙攣、ジストニア・ジスキネジア・振戦等の錐体外路障害
・視野欠損、網膜色素沈着、色覚異常、角膜浮腫、角膜混濁、霧視、光輪視、羞明
・血管浮腫、気管支痙攣、光線過敏症
・毛髪の変色、脱毛症
・伝導障害、脚ブロック、房室ブロック、心室肥大
・腱反射減退、感覚運動障害、神経伝導検査異常
・食欲減退
・蛋白尿、血尿
・回転性めまい、耳鳴、難聴

重大な副作用

【頻度不明】
・眼障害（網膜症、黄斑症、黄斑変性）
・中毒性表皮壊死融解症
・多形紅斑
・紅皮症（剥脱性皮膚炎）
・薬剤性過敏症症候群
・急性汎発性発疹性膿疱症
・急性熱性好中球性皮膚症（Sweet症候群）
・骨髄抑制（血小板減少症、無顆粒球症、白血球減少症、再生不良性貧血）
・心筋症
・ミオパチー、ニューロミオパチー
・低血糖
・QT延長、心室頻拍（Torsade de pointesを含む）
・肝機能障害

【5%未満】
・皮膚粘膜眼症候群

眼障害に特に注意

ヒドロキシクロロキンは、稀に視力の低下や失明が起こり得ることが報告されています。
とくに下記の方に起こりやすいとされているため、該当する方は十分注意が必要です。

ただし非常に稀な副作用で、ヒドロキシクロロキンの安全性は高いため、起こる心配はほとんどありません。
万が一、見え方に変化が現れた場合には速やかに医療機関に受診してください。

併用禁忌

現在のところ、併用禁忌薬はありません。

併用注意

・ジゴキシン
・シクロスポリン
・インスリン（糖尿病用薬）
・QT延長を起こすことが知られている薬剤（アミオダロン、モキシフロキサシン等）
・シメチジン
・抗マラリア薬（メフロキン等）
・抗てんかん薬（フェニトイン、カルバマゼピン等）
・プラジカンテル
・アガルシダーゼ
・タモキシフェン（ビガバトリン）

参考サイト

服用方法・副作用・併用禁忌・注意のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
・医療用医薬品 : プラケニル

・直射日光が当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。

・小さな子の手が届かない場所に保管してください。

・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。

・表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。

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