Minocin(ミノシン)

Minocin(ミノシン)の特徴

Minocin(ミノシン)は、日本国内の医療機関で処方されている「ミノマイシン」のジェネリック医薬品です。

テトラサイクリン系の抗生物質となり、有効成分のミノサイクリンを含みます。

・ニキビなどの皮膚感染症
・咽頭炎や扁桃炎などの呼吸器感染症
・膀胱炎や腎盂腎炎などの泌尿器感染症

など、幅広い細菌に対して強い抗菌力をもち、リケッチア症やクラミジアなどさまざまな治療に使われます。

1箱あたりの内容量が12錠、24錠と少ないため、少量から試したい方におすすめな抗生物質です。

Minocin(ミノシン)のメーカー

Minocin(ミノシン)を製造販売するTeofarmaは、1980年代後半にイタリアのミラノ近郊のパヴィアに設立された、民間製薬会社です。

医薬品の製造とマーケティングに特化しており、主に医療分野における治療薬やジェネリック医薬品の提供に注力しています。

Teofarmaはイタリア国内のみならず、国際市場で事業を展開するグローバル企業です。

Minocin(ミノシン)の効果

ミノサイクリン塩酸塩には、細菌のタンパク質合成を阻害する作用があります。

具体的には、細菌のリポソームにミノサイクリンが結合することで、タンパク質の生成を停止させます。

これにより、細菌が増殖に必要とするタンパク質を作れなくなるため、増殖が抑制されて結果として細菌を死滅させます。

ミノサイクリンのこの作用は、人体には影響が無く、細菌だけを選び攻撃するのが特徴。

ミノサイクリンは脂溶性が高い成分のため細胞への浸透性に優れており、他の種類の抗生物質よりも広範囲の細菌に対して有効に働きます。

Minocin(ミノシン)が有効な症状

Minocin(ミノシン)は以下の症状に対して効果を発揮します。

その他の抗生物質

近年、有効成分に対して抵抗力を持つ耐性菌が現れているため、服用しても効果を得られにくい場合があります。

Minocin(ミノシン)の効果を実感できない場合は、他の抗生物質に切り替えてみることもおすすめです。

お薬なびではMinocin(ミノシン)以外にも、以下のようなさまざまな抗生物質の取り扱いがあります。
※表は横にスクロールできます。

Minocin(ミノシン)の関連ページ

ニキビ治療薬一覧
・ニキビ治療

クラミジア治療薬一覧
・クラミジア

淋病治療薬一覧
・淋病

アメーバ赤痢薬一覧
・アメーバ赤痢

梅毒治療薬一覧
・梅毒

歯周病・歯肉炎治療薬一覧
・歯周病・歯肉炎

参考サイト

服用方法・副作用・併用禁忌・注意のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
・医療用医薬品 : ミノサイクリン塩酸塩

Minocin(ミノシン)の一般的な服用方法を症状ごとにご紹介します。

●ニキビの場合
1回服用量：初回は100～200mg(1～2錠)を服用。
以後12時間または24時間おきに100mg(1～2錠)を多めの水で服用
服用間隔：12時間または24時間おき

※年齢、体重、症状の度合いに応じて用量が増減する場合があります。

●クラミジアの場合
1回服用量：Minocin(ミノシン)100mg を多めの水で服用
1日服用回数：1日2回を7日間
服用間隔：12時間おき

●膀胱炎の場合
1回服用量：初回は100～200mg(1～2錠)を服用。
以後12時間または24時間おきに100mg(1～2錠)を多めの水で服用
服用間隔：12時間または24時間おき

※年齢、体重、症状の度合いに応じて用量が増減する場合があります。

服用に注意が必要な方

以下に当てはまる方は、Minocin(ミノシン)を服用する前にかかりつけの医師にご相談ください。

以下の方は、Minocin(ミノシン)の服用をお控えください

服用時の注意事項

・飲み忘れに気付いた際は、思い出したときすぐに服用してください。

ただし、次の服用時間が近いときは忘れた分の服用はしないでください。
※2回分を一度に服用しないようにしてください。

・誤って多く服用した場合、肝障害（体がだるい、白目や皮膚が黄色くなる、嘔吐など）があらわれる可能性があります。

・発疹、発熱、浮腫（四肢、顔面）、蕁麻疹、光線過敏症などが現われることがあります。

・本剤の服用中は、めまいがあらわれることがあるため、車の運転など危険を伴う機械の操作はしないでください。

・服用は就寝直前を避けるようにし、多めの水で服用するようにしてください。
食道に停留し崩壊すると、食道潰瘍を起こすことがあります。

これらの症状があらわれた場合は、医師にご相談ください。

食品との飲み合わせ

・アルミニウムやカルシウム
・マグネシウムや鉄

など、ミネラルを含む製品と一緒に服用すると、成分の吸収が低下して効果が得られない場合があります。

とくに牛乳やヨーグルト、チーズ、アイスクリームなどのカルシウムを多く含む食品や、ミネラルを含むサプリメントには注意が必要です。

飲み合わせにご注意ください。

発現頻度1％未満	色素沈着（皮膚・爪・粘膜）、頭痛、舌炎、便秘、倦怠感
発現頻度1％以上	めまい感、悪心、食欲不振、腹痛、嘔吐
頻度不明	発疹、発熱、浮腫（四肢、顔面）、蕁麻疹、光線過敏症、急性熱性好中球性皮膚症、しびれ感、AST、ALTの上昇等肝機能検査値異常、黄疸、胃腸障害、下痢、口内炎、味覚異常、肛門周囲炎、歯牙着色、舌変色、好酸球増多、BUN上昇、菌交代症に基づく新しい感染症、ビタミンK欠乏症状（低プロトロンビン血症、出血傾向等）、ビタミンB群欠乏症状（舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等）、頭蓋内圧上昇に伴う症状（嘔吐、頭痛、複視、うっ血乳頭、大泉門膨隆等）、耳鳴、聴覚障害、関節痛

上記のような症状が現われ、長引く場合は医師にご相談ください。

重大な副作用

●ショック、アナフィラキシー（いずれも頻度不明）
不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、全身潮紅、呼吸困難、血管浮腫（顔面浮腫、喉頭浮腫等）、意識障害等

これらの異常が認められた場合には投与を中止し、医師の診察を受けてください。

●ループス様症候群（頻度不明）
特に6ヵ月以上の長期投与例で多く報告されています。

●結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎（いずれも頻度不明）発熱、倦怠感、体重減少、関節痛、筋肉痛、網状皮斑、しびれ等

これらの異常が認められた場合には投与を中止し、医師の診察を受けてください。
6ヵ月以上使用している長期投与例で結節性多発動脈炎が多く報告されています。

●自己免疫性肝炎（頻度不明）
長期投与例で、抗核抗体が陽性となる自己免疫性肝炎があらわれることがあります。

●中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群（Stevens-Johnson症候群）、多形紅斑、剥脱性皮膚炎（いずれも頻度不明）発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等

これらの異常が現われた場合には投与を中止し、医師の診察を受けてください。

●薬剤性過敏症症候群（頻度不明）
●血液障害（頻度不明）
●重篤な肝機能障害（頻度不明）
●急性腎障害、間質性腎炎（いずれも頻度不明）
●呼吸困難、間質性肺炎、PIE症候群（いずれも頻度不明）
●膵炎（頻度不明）
●精神神経障害（頻度不明）
●出血性腸炎、偽膜性大腸炎（いずれも頻度不明）

これらの異常が認められた場合には投与を中止し、医師の診察を受けてください。

併用禁忌

現在報告されていません。

併用注意

・カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、ランタン、または鉄剤

ミノサイクリンの吸収が低下し、効果が減弱する可能性があります。
どちらも服用する必要がある場合は、両剤の服用間隔を2～4時間空けましょう。

・抗凝血剤（ワルファリンカリウム等）

・スルホニル尿素系血糖降下薬（グリクロピラミド、グリベンクラミド、グリメピリド等）

・メトトレキサート

・ポルフィマーナトリウム

・ジゴキシン

・黄体・卵胞ホルモン配合剤（経口避妊薬）
効果が減弱する可能性があり、不正性器出血のリスクが増大します。

・外用剤を除くビタミンA製剤、レチノイド製剤（ビタミンA、レチノールパルミチン酸エステル、エトレチナート、トレチノイン）
頭蓋内圧上昇が現れる可能性があります。

・直射日光が当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。

・小さな子の手が届かない場所に保管してください。

・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。

・1包を分割した残りを服用する場合は、なるべく空気に触れないように保管し、2日以内に服用してください。

・表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。

Teofarma

香港