インダパミド

インダパミドの特徴

インダパミドはナトリックスのジェネリック医薬品で、インダパミドを有効成分としています。

この医薬品は、「非チアジド（サイアザイド）系利尿薬」あるいは「チアジド（サイアザイド）系類似利尿薬」というタイプに分類される利尿薬です。

血圧を下げる作用が高い一方で、利尿作用は比較的緩やかに長く続きます。

1回の服用で24時間効果が続くため、むくみを取る効果を長続きさせたいという場合におすすめできます。

また、血圧を下げる効果もあり、高血圧の改善効果も期待できます。

インダパミドの効果

腎臓は、体内のろ過された原尿と呼ばれる水分からナトリウムイオンと水分を血管内に戻す再吸収という活動を行っています。

有効成分のインダパミドには、この再吸収を抑制し、体内の余分な水分を塩分と共に尿として排出する作用があり、体のむくみを取ってくれます。

また、血管の収縮を抑えて血圧を低下させる働きもあります。

1日1回の服用で、24時間にわたってこの作用を持続的に発揮し、血圧をコントロールしていきます。

他の利尿剤との違い

インダパミドは「非チアジド（サイアザイド）系利尿薬」あるいは「チアジド（サイアザイド）系類似利尿薬」に分類されます。

「チアジド（サイアザイド）系類似利尿薬」とは、チアジド（サイアザイド）系利尿薬と構造が異なるものの、チアジド（サイアザイド）系利尿薬と類似した作用を有する薬剤のことです。

インダパミドは他の利尿薬と比較すると降圧作用は強めですが、利尿作用は緩やかです。

緩やかに長く利尿作用が持続するため、低カリウム血症を起こしにくく安全性が高いとされ、むくみや高血圧の改善に多く使われています。

また、インダパミドは以下のようなループ利尿薬と併用することで、より高い利尿効果も期待できます。
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服用のタイミング

朝食後

服用量の目安

1日1回インダパミドとして2mgを服用しますが、年齢・症状により適宜増減します。

服用時の注意事項

利尿効果は急激にあらわれることがあるので、電解質異常、脱水に十分注意し、少量から服用を開始して、徐々に増量してください。

服用し忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く服用してください。

ただし、次の服用時間が8時間以内の場合には、忘れた分は服用しないで1回分を飛ばしてください。
絶対に2回分を一度に服用してはいけません。

食事とアルコールの影響

インダパミドは朝食後に1日1回服用することが推奨されている利尿薬です。

食事を摂っていない状態で服用すると、副作用や薬の効果が強く出る恐れがあります。

また、夕食後に服用とすると就寝中に尿意によって眠れなくなる恐れがあるため、朝食後が最も最適なタイミングです。

インダパミド服用中にアルコールを摂取することで血管を拡張する作用が強く出るため、起立性低血圧が生じる恐れがあります。

インダパミド服用中は、アルコールの摂取をお控えください。

インダパミドを服用できない方

・無尿の患者
・急性腎不全の患者
・体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している患者
・チアジド系薬剤またはその類似化合物（スルフォンアミド誘導体）に対して過敏症の既往歴のある患者
・デスモプレシン酢酸塩水和物（男性における夜間多尿による夜間頻尿）を投与中の患者

インダパミドの服用に注意が必要な方

・糖尿病、痛風、腎臓病、肝臓病、高カルシウム血症の方
・高齢の方

※服用の際は、医師の指示に従ってください。

インダパミドの主な副作用は以下の通りです。

※異常が見られた場合は、医師に相談しましょう。

重大な副作用

頻度は稀ですが、以下のような副作用が起こる場合があります。

・広範囲の紅斑、そう痒、発熱、円形または楕円形の赤い発疹
・低ナトリウム血症：倦怠感、食欲不振、吐き気、痙攣、意識障害等
・低カリウム血症：倦怠感、脱力感、不整脈

上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

併用禁忌

併用禁忌薬は、インダパミドと相性が悪く一緒に飲み合わせすることができないお薬です。

・デスモプレシン酢酸塩水和物（ミニリンメルト（男性における夜間多尿による夜間頻尿））
低ナトリウム血症が発現するおそれがある。

併用注意

併用注意薬は、インダパミドと併用して服用するにあたり注意が必要なお薬です。

・バルビツール酸誘導体、あへんアルカロイド系麻薬
起立性低血圧を増強させる恐れがあります。

・昇圧アミン（ノルアドレナリン等）
昇圧アミンに対する血管壁の反応性が低下する恐れがあります。

・ツボクラリン及びその類似作用物質
ツボクラリン及びその類似作用物質の麻痺作用が増強する恐れがあります。

・降圧作用を有する薬剤
相互に作用を増強することがあります。

・ジギタリス剤
ジギタリスの心臓に対する作用が増強する恐れがあります。

・糖質副腎皮質ホルモン剤、ACTH
　過剰のカリウム放出が起きる恐れがあります。

・グリチルリチン製剤
　血清カリウム値の低下があらわれやすくなります。

・リチウム
リチウム中毒を増強させることがあります。

・糖尿病用剤
糖尿病用剤の作用が減弱する恐れがあります。

・非ステロイド性消炎鎮痛剤（インドメタシン等）
利尿降圧作用が減弱される恐れがあります。

参考サイト

服用方法・副作用・併用禁忌・注意のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
・医療用医薬品 : ナトリックス

・直射日光が当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。

・小さな子の手が届かない場所に保管してください。

・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。

・表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。

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