ピロカルピン点眼液2％

ピロカルピン2%点眼液は、インドのFDC社製で、瞳孔や目の筋肉に作用する目薬です。

同社の医薬品はアメリカのFDAやイギリスのMHRAなどの承認を受けています。
瞳孔を小さくし眼圧を下げる効果があり、主に緑内障の治療に用いられます。
※主に緑内障治療ではピロカルピン塩酸塩2％が使用されています。

日本で緑内障治療薬として処方されるサンピロ点眼薬と同成分で、ピロカルピン塩酸塩が含まれており、サンピロ点眼薬と同じ効果があります。

また、2021年にはアメリカFDAにより、ピロカルピン塩酸塩を1.25%含有した「Vuity」という製品が、老眼の治療薬として初めて承認されました。



老眼の治療について
ピロカルピン2%点眼液は、瞳孔の収縮と同時に毛様体筋も収縮させることによって房水の流出※を促進して眼圧を低下させ、緑内障を改善します。

開放隅角緑内障や正常眼圧緑内障、閉塞隅角緑内障など、様々なタイプの緑内障に効果が期待できます。

※目の中の房水が充満し過ぎると眼圧が上がって視神経を圧迫し、緑内障の症状を引き起こします。



効果
2021年にアメリカFDAにより、ピロカルピン塩酸塩を1.25%含有した点眼薬が、老眼の治療薬として初めて承認されました。
ピロカルピン塩酸塩は、瞳孔を収縮させることによって焦点深度を深め遠近調節を改善する作用があり、遠視力に基づく近距離視力が良好で、老眼の改善に有効であり安全性にも問題ないことが証明されています。



有効成分
ピロカルピン塩酸塩2%

内容量
1個　5ml

本剤はピロカルピン塩酸塩2%製剤ですが、通常、1回あたりピロカルピン塩酸塩0.5～4%を1～2滴、1日3～5回点眼してください。
必ず指示された使用量を守ってください。

まず手をよく洗い、次に下まぶたを軽く下に引き、容器の先が目やまつ毛に触れないように注意して1滴を確実に点眼してください。
点眼後は数分間静かに目を閉じてください。
点眼後に目頭を軽く押さえるとより効果的です。目から流れ出た点眼液は清潔なティッシュなどで拭き取ってください。

使用に関しての注意
・本剤の点眼後、瞳孔の収縮や調節痙攣が起こるため、薄暗く感じたり物が見えにくくなったり、ぼやけたりします。その症状が回復するまで車の運転など危険を伴う機械の操作はしないでください。
・2種類以上の点眼剤を使う場合、特に医師からの指示がなければ5分以上間隔をあけてください。

使用できない方
・虹彩炎の方
・本剤や本剤含有成分にアレルギーのある方
・気管支喘息など持病のある方
・網膜剥離の危険のある方
・高齢の方
・小児
・妊娠中あるいは妊娠の可能性のある方、
・授乳中の方
以上の方は本剤使用前に必ず医師にご相談いただき、その指示に従ってください。

注意事項
・点眼し忘れた場合は、2回分を一度に点眼せず、次の通常の時間に１回分を点眼してください。
・誤って多く点眼してしまった場合は、医師に相談してください。
・点眼をやめるかどうかは、医師に相談してください。
・使用後は容器のキャップをしっかり閉めて、直射日光や高温を避けて保管してください。
・子供の手の届かないところに保管してください。

主な副作用
主な副作用には、以下の症状が上げられます。
頻度不明
・眼瞼炎（まぶたのただれ）
・白内障（見えにくい）
・目のかゆみ
・眼の刺激感
・眼痛
・霧視（かすむ）
・暗黒感
・下痢
・悪心
・嘔吐
・頭痛
・発汗
・流涎（よだれ）

このような症状に気づいたら、医師にご相談ください。

重篤な副作用
重篤な副作用には、以下の症状が挙げられます。

まれに以下のような重篤な副作用が現れる場合があります。
( )内に示した副作用の初期症状である可能性があります。

眼類天疱瘡（結膜充血、角膜上皮障害、乾性角結膜炎、結膜萎縮、睫毛内反、眼瞼眼球癒着等などの症状）
このような場合には、使用を止めて、すぐに医師の診療を受けてください。

特に報告はありません。

参考サイト
服用方法・副作用・併用禁忌・注意のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
・医療用医薬品:サンピロ
・ピロカルピン:サンピロ

・直射日光が当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。

・小さな子の手が届かない場所に保管してください。

・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。

・お届けする商品の使用期限は6ヶ月以上のものとなりますが、表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。

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