メフォミン

メフォミンは、2型糖尿病の治療に用いられるビグアナイド系の医薬品です。

血糖値を下げる効果があり、次のような方に適しています。

メフォミンの特徴

メフォミンはメトホルミン塩酸塩を有効成分とする治療薬で、メトグルコのジェネック医薬品です。

糖尿病には、インスリンがほとんど分泌されなくなる1型と、インスリンの分泌が減少したり効きにくくなったりする2型があります。

メフォミンはこのうち2型糖尿病の治療に効果的です。

メフォミンのメーカー

メフォミンはインドのムンバイに本社を置くマクレオーズ社より製造されています。

マクレオーズ社はFDA(アメリカ食品医薬品局)やWHO(世界保健機関)からの製造の承認を受けている、信頼性の高い製薬会社です。

抗菌薬やホルモン治療薬など、さまざまな医薬品を製造しています。

メフォミンの効果

メフォミンは2型糖尿病だけではなく、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療にも効果があります。

それぞれの治療効果について、次の項目で詳しく説明します。

2型糖尿病

メフォミンは2型糖尿病に対して、以下の効果が期待できます。


肝臓で新しく糖が生成されるのを抑え、体内での糖の増加を抑制します。

また筋肉や肝臓などで糖の利用を促進させる作用により、血液中の糖を吸収し効率よく使うため、血糖値の低下につながります。

小腸では食事で摂取した食べ物から糖の吸収を抑えることで、体内への糖の取り込みを防ぎます。

これらの作用により、血液中の血糖値を効果的に低下させるのです。

多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発

正常な月経では排卵に向けて数十個の卵胞が育ち、最も成熟した1個が排卵されますが、その後残りの卵胞は成長が止まり、やがて小さくなります。

しかし多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)だと、卵胞の成長が排卵される前に途中で止まるため、たくさんの小さな卵胞が卵巣内にとどまってしまいます。

これは、インスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性が関係しています。

メフォミンの使用によりインスリン抵抗性が改善され、その結果排卵が誘発されるため、排卵障害の改善につながります。

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メフォミンの関連ページ

・糖尿病の薬

参考サイト

商品のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。

・医療用医薬品 : メトホルミン

メフォミンの推奨用量は1回500mgですが、人によっては250mgから開始する場合もあります。

メフォミンを半分に割ることで250mgとなるため、必要に応じて調整してください。

2型糖尿病

通常、1日750mg～1,500mgを2～3回に分けて服用します。
※1日の最大服用量は成人2,250mg、10歳以上の小児2,000mg

多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発、および調整卵巣刺激

通常、1日1回500mgを服用するところから開始し、様子を見ながら1日の上限1,500mgを超えない範囲で、2～3回に分けて服用します。

※排卵までに服用を中止する必要があるため、医師に相談してください。

服用に注意が必要な方

以下に該当する方は、メフォミンを服用してはいけません。



また以下に該当する方は、メフォミンの服用に注意する必要があります。

服用時の注意事項

メフォミンを服用する際は、次の点に注意してください。

メフォミンの主な副作用は以下のとおりです。

頻度	症状
5％以上	下痢
0.1〜5％未満	腹痛、便秘、腹部膨満感、嘔吐、食欲不振、吐き気、頭痛など
0.1％未満	消化不良、眠気、胃腸障害、胃炎、かゆみ、貧血、肝機能以上、めまい、ふらつき、味覚異常、発汗、空腹感など

重大な副作用

メフォミンの重大な副作用は以下のとおりです。


※乳酸アシドーシスとは
乳酸が体内に蓄積され、体内に酸が過剰に生成されている状態
初期には悪心や腹痛、嘔吐が現れ、致死率が50％ともいわれている

体に異変を感じたら使用を中止し、すぐに医師の診察を受けてください。

併用禁忌

メフォミンを服用の際は、過度のアルコール摂取をしないようご注意ください。

肝臓での乳酸代謝が低下し、体内の乳酸濃度が高くなることで乳酸アシドーシスを起こすことがあります。

併用注意

メフォミンの併用注意は以下のとおりです。



併用する場合は、医師に相談してください。

・直射日光が当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。

・小さな子の手が届かない場所に保管してください。

・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。

・表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。

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