グリフォー

グリフォーは、メトホルミンを有効成分とする糖尿病の治療薬です。

メトグルコのジェネリック医薬品であり、インスリンの感受性を高めて血糖値を下げる効果があります。

肝臓での糖新生を抑える働きにより体重が増えにくくなるため、とくに肥満や脂肪肝を持つ糖尿病の方に対して高い効果が期待できます。

インスリン分泌には影響を与えないため、低血糖が起こりにくく副作用も軽減されています。

こんな方におすすめ

グリフォーは肝臓での糖新生を抑えることで血糖値を低下さるため、メトグルコと同等の効果が期待できます。

グリフォーは、以下のような方におすすめです。

グリフォーの効果

グリフォーはビグアナイド系に分類される医薬品で、主に2型糖尿病の治療に使用されます。

空腹状態になると主に肝臓で糖が新しく生成されますが、グリフォーを服用することで糖の新生を抑えて血糖値を安定させます。

また、インスリンの感受性を高めることで、筋肉を中心とする末梢組織での糖の吸収を促し、血糖値を下げる役割も果たします。

さらに、消化器官での糖の取り込みを抑えられるため、食後の血糖値の急上昇を抑えることも可能です。

2型糖尿病に効果あり

グリフォーはインスリンの効き目を高めて血糖値を低下させる働きがあり、2型糖尿病に有効です。

有効性や安全性の高さから、欧米では2型糖尿病の第一選択薬としてメトホルミンでの治療が推奨されています。

ただし、治療の基本は食事療法と運動療法であり、スルホニウルウレア薬を使用する場合もあります。

これらの治療で効果が不十分であった場合にのみ、メトホルミンでの治療が開始されます。

1型糖尿病には使用されない

日本人の糖尿病を患う方の9割は2型であり、メトホルミンを使用されることも多いですが、1型糖尿病の治療には使用されません。

グリフォーにはインスリンの分泌を促す効果はないため、インスリンの分泌がほとんどされない1型糖尿病に対する効果は不十分です。

また、1型糖尿病の方が服用すると低血糖のリスクが高まる恐れがあるため、注意が必要です。

多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）

メトホルミンは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に対する有効性と安全性が認められています。

これまでは、メトホルミンによる不妊治療は自由診療となり、保険が適用されず全額自己負担でした。

しかし、日本では2022年9月から不妊の原因となる多嚢胞性卵巣症候群の治療目的としての使用が認められ、保険適用での治療が可能です。

多嚢胞性卵巣症候群の排卵誘発、生殖補助医療の調節卵巣刺激に対する保険が適用されています。

関連ページ

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類似商品
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・メトホルミン
・ゾメット
・グリコフェン

参考サイト

商品のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
・医療用医薬品 : メトホルミン塩酸塩

■2型糖尿病
<成人>
・1日500mgを2～3回に分け、食前または食後に服用する
・効果を観察しながら1日750～1500mgまで用量を調節する
・症状に応じて適宜増減可能ですが、1日の最大摂取量は2,250mgまでとする

<10歳以上の小児>
・1日500mgを2～3回に分け、食前または食後に服用する
・効果を観察しながら1日500～1500mgまで用量を調節する
・症状に応じて適宜増減可能ですが、1日の最大摂取量は2,000mgまでとする

■多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
・ほかの排卵誘発薬と併用しながら、1日1回500mgから服用を開始する
・副作用の症状を観察しながら、1日1,500mgを超えない範囲の量を1日2～3回に分けて服用する
・基礎体温や卵胞の成長をよく観察し、排卵までには服用を中止する

1錠500mgのメトホルミンはこちら

アルコールの影響

適量であればとくに問題はありませんが、過度のアルコール摂取は禁忌とされています。

アルコールの分解には大量のブドウ糖が必要になるため、グリフォーとの併用によって低血糖を起こしやすくなります。

また、過度なアルコール摂取は肝機能を低下させるため、乳酸アシドーシスを誘発する可能性が高まります。

これらの理由から、グリフォー服用中はできるだけアルコールの摂取を控えることが望ましいです。

グリフォーを服用できない方

・グリフォーの成分に対してアレルギー反応を示す方
・乳酸アシドーシスの既往歴がある方
・心筋梗塞や肺塞栓など心血管系または肺機能に高度の障害がある方、及びそのほか低酸素血症を伴いやすい状態である方
・重度の腎機能障害の方
・重度の肝機能障害の方
・下痢や嘔吐などの胃腸障害があるなど、脱水症もしくは脱水状態の恐れがある方
・過度なアルコールを摂取する方
・重症ケトーシスの方
・糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の方
・重症感染症である方
・手術前後または重篤な外傷がある方
・栄養不良、飢餓、衰弱状態の方
・脳下垂体機能不全または副腎機能不全の方
・妊娠中または妊娠の可能性がある方

主な副作用

主な副作用として、以下の症状が起こることがあります。
・発疹
・頭痛
・腹痛
・嘔吐
・便秘
・悪心
・腹部膨満感
・食欲不振
・消化不良
・胃炎
・全身倦怠感
・筋肉痛
・肝機能異常　など

これらの症状が長引く場合や悪化する場合は、服用を中止し医師へ相談してください。

重大な副作用

非常にまれですが、以下のような重篤な副作用が現れる場合があります。
・乳酸アシドーシス
・低血糖
・肝機能障害
・黄疸
・横紋筋融解症
これらの初期症状として、消化器症状や全身倦怠感、筋肉痛、脱力感などの症状がみられます。
服用後は経過をよく観察し異常がみられた場合には、直ちに服用を中止し医師へ相談してください。

併用禁忌

アルコールの過剰摂取は、禁忌とされています。
グリフォー服用中の過度な飲酒は、肝臓での乳酸の代謝能低下や脱水状態を招く恐れがあります。
乳酸アシドーシスなど重篤な副作用を引き起こすこともあるため、注意してください。

併用注意

併用注意薬は、以下のとおりです。
・ヨード造影剤
・ゲンタマイシン
・利尿薬
・SGLT2阻害薬
・糖尿病治療薬
・β-遮断剤薬
・モノアミン酸化酵素阻害薬
・サリチル酸剤
・アドレナリン
・副腎皮質ホルモン
・甲状腺ホルモン
・OCT2、MATE1、またはMATE2-Kを阻害する薬
・イメグリミン塩酸塩

併用することで、作用が増強したり減弱したりする恐れがあります。
また、副作用が増強する可能性もあるため、服用の際は十分に注意してください。

参考サイト
服用方法・副作用・併用禁忌・注意のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
・医療用医薬品 : メトホルミン塩酸塩

・直射日光が当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。

・小さな子の手が届かない場所に保管してください。

・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。

・1包を分割した残りを服用する場合は、なるべく空気に触れないように保管し、2日以内に服用してください。

・表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。

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