ダーマティックスウルトラ

• 切り傷などの傷跡を治したい
• 妊娠線を治したい
• 手術で起きた傷跡を治したい
• ニキビ跡やケロイドを治したい
• 火傷でできた跡を治したい

ダーマティックスウルトラは、上記のように傷跡が目立ってしまい悩んでいる方におすすめの薬です。

ダーマティックスウルトラの特徴

ダーマティックスウルトラは、火傷や切り傷、帝王切開などの手術でできた傷跡を治療する外用薬のシリコンジェルです。

男女兼用で年代問わず使用できたり、速乾性によりダーマティックスウルトラを塗った後でも日焼け止めやお化粧ができたりなど、様々な利点から多くの方の肌の悩みを解決しています。

また、成分としてCPX(シクロペンタシロキサン)と、ビタミンCエステルが配合されており、臨床データでは80%以上の傷跡改善成功率を誇っています。

ダーマティックスウルトラの効果

ダーマティックスウルトラは以下のような効果があります。

肌を柔らかくする

成分の一つであるCPX(シクロペンタシロキサン)は、皮膚に保護膜を形成し、水分が蒸発するのを防ぐことで肌にうるおいを与えます。

肌を平にする

体は傷口を治そうとコラーゲンを生成します。

傷口から水分が過剰に失われるとコラーゲンが増加し、放置すると傷が盛り上がる原因となります。

CPXによって水分量が調節されることで、コラーゲンの過剰生成を防ぎ、傷口が平になります。

肌を明るくする

もう一つの成分のビタミンCエステルは、色素沈着や肌が黒くなる原因のメラニンの生成を抑え、美白が期待できる成分です。

傷跡が治るまでの治療期間と実際の画像

傷の古さや大きさ、または人によって個人差がありますが、公式サイトでは最低でも60~90日間治療を続けることが推奨されています。

実際に3ヵ月わたってダーマティックスウルトラを使用した際の傷跡の改善結果がこちら↓


画像は一例ですが、傷跡の大きさや傷跡ができてからの日数によっては、より早く治る場合もあります。

画像引用：Dermatix®

ダーマティックスウルトラによる臨床試験結果

臨床試験①：傷跡などの瘢痕(はんこん)の改善が2～6ヵ月で見られた

Scar Management(瘢痕やケロイド治療研究会が発行するジャーナル)は、2000年初期に行われた臨床試験について以下のように公表しています。

概要	2003年5月~2005年1月までの20か月間で行われた66人の皮膚科医による臨床評価
対象者	1~94歳の1552人
対象の傷跡	3ヵ月未満の傷跡や4年以上経過した古い傷跡 (このうち2/3は外科手術によりできたもの。その他に事故や火傷による傷跡も含まれる。)
使用頻度	1日2回
治療期間と診察期間	2~6ヵ月(最長10か月)
結果	83.8%の症例で、二次治療なし

参考：Scar Management

臨床試験②：肥厚生瘢痕やケロイドの改善率85%～86%

以下の臨床試験でも瘢痕の改善がみられています。

概要	瘢痕にシリコンゲルシートを貼り、症状の改善を図る
対象の症状	20症例の進行性瘢痕
方法	1日12時間以上シリコンゲルシートを貼る
結果	85%の症例で症状が改善

参考：National Library of Medicine

以下は、シリコンジェルがケロイド瘢痕に有効だと記されている引用文です。

Silicone gel is effective in the treatment of keloid scars. Eighteen patients with 22 scars were treated with gel and their progress reviewed at 6 months. Improvements in texture, colour and height of the lesions were noted.

引用：National Library of Medicine

以下、翻訳文です。

臨床試験③：傷跡の色や痒み痛みなどの改善率70%～84.2%

以下は、傷跡のふくらみ(高さ)、痒み、痛み、発赤の症状がどれくらい改善されたかを医師と患者がそれぞれ評価したグラフです。



グラフの見方

左の数値	良好と評価した割合。高ければ高いほどよい。
色付きのバー	左が医師による評価。右が患者による評価。
Redness	発赤
Hardness	傷跡の硬さ
Elevation	傷跡の高さ
Itching	痒み
Pain	痛み

結果として、医師の70%~84.2%が「良好」または「非常に良好」、患者の69.8%~85.1%が「良好」と評価しました。

参考：Scar Management

ダーマティックスウルトラの成分

CPX(シクロペンタシロキサン)

CPX(シクロペンタシロキサン)はシリコーンオイルの一種です。

撥水性のある皮膜を形成し、ベタつかず伸びがよいため、ウォータープルーフの商品やヘアケアやスキンケア製品など、様々な商品に配合されています。

また、皮膜で水分が蒸発するのを防ぐため、保湿効果があります。

肌に優しく刺激も少ないことから多くの商品に使われる安全性の高い成分なのです。

ビタミンCエステル(ビタミンC誘導体)

ビタミンCは、肌に対する様々な効果から長い間使われている成分ですが、肌への浸透力が乏しかったり、空気や水に弱かったりなど、いくつか欠点があります。

よりビタミンCの効果を存分に発揮するために改良されたのがビタミンC誘導体です。

ビタミンC誘導体は体内でビタミンCに変化し、シミやくすみの原因になるメラニンの生成抑制、色素沈着の軽減など、本来の美肌効果を発揮します。

よくある質問

ダーマティックスウルトラは1本辺りどのくらいの期間もちますか？

13cm程の傷に継続して塗った場合、約2か月間使用できます。

基本的に、初期の改善が見られるのに8~12週間継続的に使用する必要があります。

尚、大きな傷の場合は、傷の改善効果を十分に実感できるまでに、おおよそ6か月程かかります。

ダーマティックスウルトラは傷跡や色素沈着を薄くする効果がありますか？

成分としてビタミンCエステルが含まれているため、色素沈着や傷跡を薄くする作用がございます。

ビタミンCエステルの効果を見る

ダーマティックスウルトラが目に入った場合はどうすればいいですか？

一時的にチクチクとした痛みが発生する可能性がありますが、永久的に続くわけではありません。

痛みを軽減させるためには生理食塩水で洗い流してください。

ダーマティックスウルトラは、敏感肌やアレルギー体質の肌にも使えますか？

はい、使用できます。

ただ、皮膚疾患をお持ちの場合は、使用する前に皮膚科医にご相談ください。

ダーマティックスウルトラは、二重まぶたの整形手術の傷跡にも使えますか？

はい、使用できます。

使用する際は、目に入らないように注意してください。

また、一時的にチクチクした痛みを感じる場合があります。

ダーマティックスウルトラは唇の傷にも使えますか？

はい、使用できます。

ただ、口の中には入れないでください。

ダーマティックスウルトラは授乳中でも使用することができますか？

はい、使用できます。

ダーマティックスウルトラは皮膚や血流に浸透しないので、授乳中の方も安心してご利用いただけます。

ただ、胸部に塗った場合、赤ちゃんが誤ってジェルを飲み込まないよう、授乳前にジェルを拭き取るようにしてください。

ダーマティックスウルトラは他の内服薬との併用は可能ですか？

はい、使用できます。

ダーマティックスウルトラは血流に入らないため、他の内服薬と併用しても問題ありません。

ダーマティックスウルトラは開いている傷口に塗っても大丈夫ですか？

傷の自然治癒を妨害する可能性があるため、開いている傷口には塗らないでください。

ダーマティックスウルトラは、傷跡の除去を目的とした製品であり、傷の治癒製品ではありません。

ダーマティックスウルトラは、他の外用薬(塗り薬)と一緒に使用できますか？

いいえ、ダーマティックスウルトラの下に他の外用薬を塗ることはおすすめしません。

また、ダーマティックスウルトラは皮膚にバリアを形成し、他の薬剤の浸透を妨げるため、上から他の外用薬を塗っても効果がありません。

ダーマティックスウルトラを塗った状態で、そのまま就寝しても大丈夫ですか？

はい、ダーマティックスウルトラは夜間でも使用できます。

ダーマティックスウルトラは子供や赤ちゃんにも使えますか？

ダーマティックスウルトラは、乳児や子供での使用は禁忌ではなく、乳児に使用しても副作用はなかったという検証結果があります。

また、臨床試験の結果においても、安全性の観点から赤ちゃんや子供が使う際は、シリコンシートではなく、当商品のようなシリコンジェルが推奨されています。

ただ、お子さまが誤ってジェルを飲み込まないように、十分注意してください。

関連情報

ニキビ商品一覧
・ニキビ治療

スキンケア・ボディケア商品一覧
・スキンケア・ボディケア

塗る頻度	1日2回(朝と夜)
塗る前の確認事項	・傷が治っていることを確認してください。 ・塗る場所が乾燥していることを確認してください。
塗る手順	①初めに患部を石鹸やその他のソープで綺麗にして、水気をふき取ります。 ②小豆ほどの大きさの量を傷に塗り、患部全体に優しく薄く伸ばしてください。 ③患部に塗布したら、そのまま1～2分程度乾燥させます。 ④その後は、通常とおり化粧品や日焼け止めを使用することができます。
補足	・一度の量を多くしても効果は高まらないため、使いすぎないようにしてください。 ・化粧水や乳液、美容液を使う際は、ダーマティックスウルトラを塗った上からスキンケアするようにしてください。

使用できるタイミング

ダーマティックスウルトラは、傷口が閉じて出血が止まっている状態で使用してください。

縫合している場合は、抜糸が済んでから使用してください。

ダーマティックスウルトラを使用する上での注意事項

・ダーマティックスウルトラは体の外側のみに使ってください。

・目、粘膜、開いた傷口、3度熱傷(表皮や真皮のみならず、皮下組織まで火傷が及んでいる状態)への直接の塗布は避けてください。

・ダーマティックスウルトラは、抗生物質製剤や他の皮膚治療薬の上には塗らないでください。

・傷跡を極端な温度や強い日差しにさらさないでください。

・きつい服は、瘢痕組織を刺激したり、傷つけたりする恐れがあるため避けてください。

・傷跡の敏感な肌に影響を与える可能性があるため、ストレッチ運動をする際は十分に気をつけてください。

・完全に乾燥していない場合、ダーマティックスウルトラが衣服に染み付く可能性があります。

・お子さまの手が届く範囲には置かないでください。

ダーマティックスウルトラを使用できない方

妊娠中の方は、ダーマティックスウルトラを使用できません。

現在、副作用が発生した報告はありません。

ただ、もし炎症や赤み、痒みなどの副作用が発生した場合は、ただちに病院で診断してもらってください。

特に併用禁止薬の報告はありません。

ただし、ダーマティックスウルトラで形成されたバリアによって、他の薬剤の浸透が妨げられるため、他の外用薬との併用は避けてください。

・ダーマティックスウルトラを熱いものから離し、25度以下の温度で保管してください。

・5~25度の室温で保管してください。

・お子さまの手が届く範囲には置かないでください。

参考サイト
服用方法・副作用・併用禁止薬・使用に関しての注意のご説明には、以下のサイトを参考にしています。
Dermatix®

Menarini Group

香港