エストラドット

エストラドットは、ホルモンバランスの乱れによる症状の軽減を目的とした、貼るタイプの女性ホルモンパッチです。

このパッチには女性ホルモンであるエストラジオールが主成分として含まれており、閉経後に減少するエストロゲンを補充することで、ホルモンバランスを調整します。

その効果により、更年期症状の軽減だけでなく、不妊治療や性転換など、エストラジオールの不足からくる不調の緩和が期待できます。


エストラドットは、エストロゲンの分泌が減少傾向にある以下の女性におすすめです。


皮膚から吸収するパッチタイプであることから、飲むタイプのホルモン剤と比べて成分の到達が早く、効率よく補充できるメリットがあります。

また、肝臓や腎臓を通らないため、副作用の発現も少ないとされています。


エストラドットは、下腹部または臀部に貼り、皮膚から直接女性ホルモンを補充できるホルモン剤です。

エストラドットは女性ホルモンであるエストラジオールを主成分としており、閉経後に減少するエストロゲンを補充することで、女性ホルモンバランスを整える効果があります。

エストラジオールはエストロゲンの一種であり、その補充により女性ホルモンの欠乏に起因するホットフラッシュやイライラなどの更年期症状を軽減します。

1回貼るだけで効果が数日間持続するため、この手軽さも、他のホルモン療法と比較して利点とされています。


エストラドットは、成分が皮膚から直接吸収されることで、迅速かつ効率的にエストラジオールを補充できます。

血液中の濃度が不安定になると副作用のリスクが増加する一方で、エストラドットは血中濃度を一定に保つことができるという優れた特長も。

経口薬と異なり内臓を経由せずに吸収されるため、肝臓への負担や副作用が軽減されるとされています。

貼るだけで効果が数日間持続するため、飲み薬では飲み忘れが起きる可能性がある方にもおすすめです。


エストラドット25mcg：0.39mgのエストラジオール含有
エストラドット100mcg：1.56mgのエストラジオール含有



参考サイト
商品のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
・医療用医薬品 : メノエイド
・おくすり110番：エストラジオール・酢酸ノルエチステロン

下腹部または臀部の皮膚に1枚貼り付けてください。

3〜4日毎に、新しいパッチに貼りかえましょう。

パッチを貼ったままお風呂に入っても問題ありませんが、剥がれた場合は新しいパッチに貼りかえてください。

最大限の効果を得るため
パッチを貼る際は、清潔で肌に水分が残っていない状態にしてください。

貼り付け後は、手のひらで10秒間ほどしっかりと押さえながら密着させてください。

ウエストラインなど、擦れが生じやすい部分はパッチが剥がれるおそれがあるため、その部位は避けましょう。

パッチを貼りかえる際は、貼る部分を毎回変えて、かぶれなどの皮膚炎を防ぐように注意してください。

傷や皮膚病のある部分には貼らないでください。

使用できない人
乳がんや子宮がんの既往歴がある方は、卵胞ホルモンによって悪化する可能性があるため、エストラドットは使用できません。

原因不明の性器出血がある場合は、まず子宮がんの可能性を調べ、正常であることを確認したうえで、エストラドットの使用を検討しましょう。

血栓性静脈炎や心筋梗塞など、血栓性疾患がある方、また子宮を摘出している方、妊娠中の方もエストラドットの使用は避けてください。

以下の疾患を持っている方も、エストラドットの使用は禁忌です。
・血栓性静脈炎
・肺塞栓症
・狭心症
・心筋梗塞
・脳卒中
・乳がん、または乳がんの既往歴のある人
・子宮内膜がん
・未治療の子宮内膜増殖症
・重篤な肝臓病
・ポルフィリン症

使用の注意が必要な人
手術前の方や寝たきりの方、長期にわたり体を動かせない状態にある方などは、エストラドットの使用において注意が必要です。

使用を控えるか、使用する場合は医師などに相談してください。

以下の疾患を持っている方も、エストラドットの使用には注意が必要です。
・子宮筋腫
・子宮内膜症
・乳房結節
・乳腺症
・高血圧
・心臓病
・腎臓病
・肝臓病
・糖尿病
・片頭痛
・てんかん
・全身性エリテマトーデス

主な副作用
・乳房の張りや痛み
・生理予定外の不正出血
・吐き気や嘔吐
・皮膚のかぶれ

エストラドットの使用において、これらの副作用は通常3ヶ月前後で軽快する傾向があるため、それほど心配する必要はありません。


重大な副作用
・血栓症
・アナフィラキシー

重大な副作用の発現はめったにないとされていますが、血液の固まりにより血管が詰まる血栓症には、念のため注意が必要です。

血栓症は、手足のしびれ、息切れ、胸の痛み、激しい頭痛や眩暈などの症状が前触れとなります。

万が一、これらの症状が表れた場合は直ちに服用を中止し、医師の診察を受けてください。

※アナフィラキシーショックとは？
アナフィラキシーショックはI型アレルギー反応の1つであり、全身にあらゆる症状が発現します。
90％は皮膚症状にあり、粘膜、呼吸器、消化器に症状が現れる傾向があります。
症状には軽症、中等症、重症と3段階あり、特に重症の場合、意識がなくなる場合もありますので、少しでも異常を感じた場合は直ちに医師の診察を受けてください。

併用禁忌
以下の方は、エストラドットの使用ができません。
これらの症状が疑われる場合は、疾患の可能性を確認し、医師と相談したうえで使用を検討しましょう。

・エストロゲン依存性悪性腫瘍
・子宮内膜増殖症の方
・乳がんを発症したことのある方
・血栓性静脈炎や肺塞栓症の方
・動脈性の血栓塞栓疾患の方
・妊娠中、または妊娠の可能性がある方
・重篤な肝臓疾患の方
・ポルフィリン症の方
・高血圧症の方
・糖尿病による重篤な合併症のある方
・診断が確定していない異常性器出血のある方


併用注意
エストラドットを使用する際、以下との併用に注意が必要です。
これらの併用により、エストラドットの代謝が促進され、その効果が低減する可能性があります。

以下の医薬品を使用されている方については、医師と相談したうえで使用を検討しましょう。
・抗凝固薬(抗血栓薬)
・抗高血圧薬
・抗糖尿病薬
・抗てんかん薬
・抗ウイルス薬
・抗うつ薬
・精神安定剤

参考サイト
商品のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
・医療用医薬品 : メノエイド
・おくすり110番：エストラジオール・酢酸ノルエチステロン

・直射日光が当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。

・小さな子の手が届かない場所に保管してください。

・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。

・表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。

ノバルティスファーマ

シンガポール