脂質吸収ブロック

肥満とは、体重が重いだけのことを言うのではありません。

体重が重くても筋肉の占める割合が多い人は肥満には当てはまらず、体脂肪が過剰に蓄積している人が当てはまります。

厚生労働省によると、20歳以上の、男性3人に1人、女性5人に1人が肥満と発表されています。

国民健康づくり運動である「健康日本21」では、メタボリックシンドロームの該当者を2008年に比べて25％減少させることが目標でしたが、2019年時点で結果は＋8.3％の悪化となっています。

肥満と肥満症の違い

体に脂肪が蓄積し、体重が増加した状態を肥満といいますが、それだけでは病気ではありません。

体重が増えて肥満になった影響で、健康に悪影響が出ていたり、内臓脂肪が過剰に体内に蓄積されたりしている状態が「肥満症」です。

肥満の度合いは、BMIという肥満指数で判定します。

BMI25以上が肥満ですが、さらに高血圧、糖尿病、脂質異常症などの病気がひとつ以上当てはまる人が肥満症となります。

ただし、BMIは「体重(kg)÷{(身長m)の2乗}」で算出するため、割り出した数値だけで筋肉質なのか脂肪過多なのかは区別できません。

そのためBMI25以上に当てはまるからといって、一概に肥満とは言えません。

肥満は、単に体に脂肪を貯めることだけにとどまらず、病気を引き起こす原因ともなります。

肥満が原因となる病気の中でもっとも注目されているのが、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病です。

これらは食習慣や運動習慣などのバランスが崩れていることが肥満に繋がっているため、放置すると悪化し、動脈硬化を引き起こします。

その結果、脳卒中や心筋梗塞など、さらに重大な病気へと進んでしまうため、肥満の予防が大切です。

肥満は医薬品で解消できますが、複数の種類があります。

甘い物が大好きな人が、脂質吸収ブロック薬を使用しても効果がないため、自分に合った治療薬を選ぶことが、ダイエットを成功させる秘訣です。

ダイエット薬の一覧を見る

いろいろな種類がある肥満の治療薬ですが、2024年には新しい治療薬が2種類も登場しました。

次の項目でそれぞれについて詳しく説明します。

2024年2月に肥満症治療薬「ウゴービ」発売

2024年2月に、肥満症治療薬として新しく「ウゴービ」が発売されました。

ウゴービは、糖尿病治療薬のオゼンピックやリベルサスと同じ「セマグルチド」が有効成分です。

オゼンピックは皮下注射薬、リベルサスは経口薬ですが、ウゴービはオゼンピックと同じ皮下注射薬です。

ウゴービはクリニックのみで処方してもらうことができます。

2024年4月に国内初 肥満改善薬「アライ」発売

もうひとつの肥満治療薬として、2024年4月8日に大正製薬から「アライ」が発売されました。

日本国内初の、薬局で購入できる肥満改善薬です。

有効成分オルリスタットが、膵臓から分泌される脂肪分解酵素「リパーゼ」の活性を阻害し、体内への脂肪吸収を抑制します。

この作用により、食事で摂取した脂肪分の約25％を便と共に排出します。

海外では1998年から販売されており、すでにダイエット治療薬として浸透しているため、安全性の高い治療薬です。

アライは市販薬のため、病院ではなく薬局やドラッグストアで購入できます。

しかしオルリスタットを有効成分とする要指導医薬品のため、気軽に購入できるわけではありません。

薬剤師との対面面談が必要で、18歳以上であること、肥満症ではないことなど一定の購入条件を満たしている必要があります。

購入条件はこちらの記事に載っているので、詳しく知りたい方はご確認ください。

肥満症の治療薬は、病院でも処方が可能です。

内科の場合はサノレックスとウゴービのみで、リベルサスは糖尿病治療の患者のみへの処方となります。

美容クリニックならサノレックスだけではなく、オルリスタットを含む肥満治療薬を処方してもらえるところもありますが、保険適応外の自由診療となるため、医薬品代が高くなります。

肥満薬は保険適用される？

内科で処方してもらえるサノレックスやウゴービは、条件に当てはまれば保険適用が可能です。

しかしBMIが35以上、高血圧や脂質異常症、または2型糖尿病の治療中であることなど、厳しい適用条件を満たす必要があります。

美容クリニックでは、ゼニカルなどオルリスタットを含む肥満治療薬の処方が可能ですが、保険適用外のため、自費で支払う形となります。

病院処方や薬局での対面販売は、特定の条件を満たすことが必要ですが、海外通販なら「アライ」と同じ有効成分オルリスタットを含む治療薬を、簡単に購入できます。

国内の通販サイトAmazonや楽天で商品を購入するのと同じように注文が可能です。

オルリスタットの効果

オルリスタットには、以下の効果があります。

オルリスタットは、膵臓から分泌される脂肪分解酵素「リパーゼ」の働きを抑制します。

そのため食事で脂肪を摂取しても、体内で分解されて吸収されることがありません。

吸収されずに余った余分な脂肪は、便と共に体の外へ排出されるため、ダイエットに繋がります。

オルリスタットの臨床試験

オルリスタットは臨床試験が行われており、120mgを1年間服用することで、97kgから平均-6.1kgの体重減少が確認できたと報告されています。

また体重を5％減量した割合が77％となっているため、1年間の服用で77％の人が-4.85㎏痩せたことに。

さらに46.9％の人は体重の10％減量しているため、-9.7㎏のダイエットに成功したことになります。

オルリスタットの副作用

オルリスタットには脂肪便や油漏れ、放屁、排便回数の増加、ビタミン不足などの副作用が報告されています。

有効成分オルリスタットにより、体内への吸収を阻害された脂肪が腸内に蓄積され、油や便と共に排泄されるため、トイレに行く回数が増えることも。

また、脂肪の吸収阻害とともに、脂溶性ビタミンの吸収も阻害されるため、ビタミン不足になり肌の乾燥が加速する場合があります。

オルリスタットがおすすめな人

オルリスタットがおすすめなのは、以下のような人です。

食事制限をしたり、無理な運動をしたりするのが苦手な人は、オルリスタットが向いています。

また、脂っこい食事が大好きで、日ごろから食べている、外食が多くてカロリーコントロールが難しいという人にも向いています。

オルリスタットなら、飲むだけで脂肪分の吸収を阻害してくれるため、おすすめです。

肥満薬の処方薬と市販薬の違いについて見ていきましょう。

病院処方や薬局での購入は、医師の診察や薬剤師の面談が必要なのと、BMI35以上など一定の条件を満たす必要があります。

海外通販なら、診察や面談、処方せんなども必要ないため、自分の好きな治療薬を選ぶことが可能です。

また海外で流通しているジェネリックなど取扱商品が豊富なため、安く購入できます。

海外通販では、クリニックでも処方されている先発薬「ゼニカル」を購入できます。

商品名	ゼニカル	オルリガル	オルリファスト		ザモカル	オベリット	ビーファット
パッケージ
メーカー	ロシュ	ハブファーマ	ロイドラボラトリーズ		ジマーファーマ	インタスファーマ	インタスファーマ
用量	120mg	120mg	60mg	120mg	120mg	60mg	120mg
1箱あたり	42錠： 9,360円	84錠： 6,800円	42錠： 3,780円	42錠： 4,050円	42錠： 5,400円	30錠： 4,050円	30錠： 7,480円
1錠あたり	180円～222円	71円～80円	71円～90円	77円～96円	101円～128円	108円～135円	220円～249円
特徴	先発薬	ジェネリックの中で最も安く人気	60mgと120mgから選べる		日本語パッケージもある	副作用が心配な方におすすめ	少ない錠数から始められるが割高
商品詳細	通販ページ	通販ページ	通販ページ		通販ページ	通販ページ	通販ページ

国内では未承認ですが、海外で流通している質の良いジェネリックも豊富に取り扱っています。

有効成分が通常の半量の60mgタイプを製造しているメーカーもあるので、自分に合ったものを選びましょう。

おすすめランキング！1位はオルリガル

画像
有効成分	オルリスタット
効果	食事で摂取した脂肪の吸収を阻害し、約30%を排出する
飲み方	1日3回、食事中または食後に服用
副作用	油性直腸排出、おなら、油性または脂肪性便、排便回数の増加、軟便 など
価格一覧	84錠：6,800円 168錠：12,300円 252錠：17,900円
1錠あたりの価格	71円～80円

オルリガルは用量120mgで、ゼニカルや他のジェネリックと比較しても価格が安くコストパフォーマンスに優れています。

1錠あたりの価格は84錠を購入した場合は80円ですが、252錠を購入すれば71円になるので、まとめ買いをすることでさらにお得になります。

服用は1日3錠までなので、1日に換算すると約210円、ペットボトル飲料1本分 ですね。

1日210円ほどであれば節約も難しくはないので、費用を気にすることなく続けることができます。

口コミの評価も高いので、60mgから始めたいなどの理由が特になければ、まずはオルリガルを試すのがおすすめです。

オルリガルを購入する

ゼニカルジェネリックを使用する際には、注意しなければならないことがいくつかあります。

順番に解説していきますので、正しい使用方法を理解し安全に使いましょう。

効果には個人差がある

ゼニカルジェネリックに限った話ではありませんが、薬の効果には個人差があり、同じ薬のジェネリックでも種類によって効果に個人差が出るケースがあります。

これは先程も少しお話ししましたが、メーカーによって含まれる添加剤や用量が異なるためです。

一度試してみて効果を感じられなかった場合は、他のジェネリックを試してみるといいでしょう。

価格が安く、気軽に試すことができるのもジェネリックのメリットです。

油漏れに注意する

オルリスタットを使用する際に、高確率で起きる副作用が油漏れです。

おならかと思ったら油漏れだったため下着が汚れた、気が付いたらズボンまで汚れていたということに。

油がついた服や下着は洗ってもなかなか落ちないため、尿漏れパッドやナプキン、大人用紙オムツなどをして対策しましょう。

また、便と共に油が排出されるため、便器も汚れやすくなります。

用を足す前に、トイレットペーパーを敷くなど工夫しましょう。

ビタミン不足に注意する

オルリスタットの作用により、本来吸収されるはずだった脂溶性ビタミンも脂質と一緒に排出され、ビタミンが不足しやすくなります。

脂溶性ビタミンとは、ビタミンA・D ・E・Kのことをいい、不足すると夜盲症（暗闇で目が見えにくくなる）、骨が脆くなる、といった症状が現れることがあります。

ビタミン不足を防ぐためには、マルチビタミンなどのサプリメントを活用すると良いでしょう。

サプリメントが苦手な方はビタミンが豊富に含まれる食材を意識して食べることで、不足しがちなビタミンを補うこともできます。

おすすめの食材を紹介するので、普段の食事に取り入れてみてください。

おすすめのマルチビタミンサプリはこちら！

用法・用量を守る

特に注意しなければならないのは、用法・用量を守るということです。

薬をたくさん摂取したからといって、ダイエット効果が高まるわけではありません。

過剰摂取は健康を損ねる恐れもあるため、絶対にやめましょう。

ゼニカルジェネリックは医薬品なので、必ず用法・用量を守るようにしてください。

ジェネリックの種類によって120mgと60mgがありますが、基本は効果を感じやすい120mgを使用することをおすすめします。

副作用が心配な方や、まずは低用量から始めたいという方は、60mgを選んで問題ありません。

もし効果を感じられなかったり、用量の多いものを試したくなったりした場合に、120mgに切り替えると良いでしょう。

脂っこい食事をとる際に服用する

オルリスタットは食事から摂取した脂質を排出する薬なので、当然ながら脂質の少ない食事をする際に飲んでもあまり効果はありません。

必ず毎日飲むというよりは、脂っこい食事をとるタイミングを狙って服用するのがおすすめです。

口コミを紹介した際にも触れましたが、本当に食べたものの油がそのまま出てくるので最初は驚いてしまう方も多いでしょう。

効果を目で見て実感できるため、ダイエットのモチベーションが高まるのもオルリスタットの面白いところです。