仕事中につい眠くなる本当の理由とその対処法4選

仕事中に眠くなるのはむしろ自然

キーボードをたたく「カタカタカタ…」という音だけが聞こえてくる、静かなオフィス内でずっと仕事をしていると、いつの間にか訪れてくる眠気…。

適温に調節された狭い室内、閉め切った窓、そして満腹感に襲われた昼食後のゴールデンタイムという条件が揃ってしまうと、睡魔から逃れることはとても難しくなります(少なくとも私には困難です)。

もしかしたら自分だけ?と思って、周囲を見渡してみると、同じように眠そうにしている同僚を何人も見つけたりするものです。

実際に、「仕事中に眠くなることがあるか」という調査では、およそ6割~7割の人が「ある」か「まあある」と答えたといいます。

確かに、仕事中に眠気に襲われてついウトウトしてしまうと、なんとなく罪悪感に駆られてしまいますが、むしろそれは、逃れられない生理現象というべきなのかもしれません。

眠気の正体は「血糖値の上昇」「二酸化炭素の濃度」「アフタヌーンディップ」

午前中はそうでもないけど、昼食後、午後2時くらいになると睡魔が襲ってくるという人も多いはず。

「最近睡眠不足が続いているから」とか「昨日夜更かししたから」と、睡眠不足のせいだと思いがちです。
それも理由の1つとして考えられますが、もっと直接的な原因がいくつか考えられます。

血糖値が上昇しているため お米や麺類など糖質(炭水化物)の多い食事をした後は、すい臓でインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは血液中の血糖値を下げる役割があり、眠気を引き起こします。
室内の二酸化炭素濃度が高いため 窓を閉め切った室内では、人の数が多いほど酸素が少なくなり、代わりに二酸化炭素濃度が高くなります。多くの酸素を必要とする人の脳は、高い二酸化炭素濃度を感知すると危険を察知し、わざとパフォーマンスを落として酸素の消費をセーブするため、眠気を感じるようです。
体内リズムが一時的に低調になるため 体内リズム(サーカディアンリズム)は1日を通して一定ではなく、波があります。昼食後にあたる午後2時~3時ごろがちょうど体内の活動リズムが低調になり、これをアフタヌーンディップといいます。そのため、人は眠くなるといわれています。

この他にも、覚醒にかかわる脳内物質のオレキシンが、血糖値が上がると分泌量が減少してしまうためで、眠くなるのは不眠のためだけではなく、さまざまな原因が混在していることが分かるでしょう。

仕事中に眠くなった時の対処法

それでは、仕事中に眠くなってしまったらどうすればいいのか。生理現象みたいなものだから仕方ない、で済ませられればいいですが、そういうわけにはいきません。

いくつか対処法がありますので、参考にしてみてください。

①コーヒーを飲む
カフェインが眠気覚ましに効果があることは、すでに周知の事実ですね。
これはカフェインに基礎代謝を上げる作用があり、体が覚醒モードに入るため。
しかも、アイスよりホットのほうが、より眠気覚ましの効果があります。
人は体温が下がると睡眠モードに入り、体温が上がると覚醒モードに切り替わるためです。

②ガムを噛む
ガムを噛むことで脳への血流が良くなり、活性化するために目覚まし効果があります。
しかも、記憶力や判断力も上がり、認知症予防にも効果があるといわれています。

③部屋の換気をこまめに行う
窓を開けるなど、換気をこまめに行うことで新鮮な空気が入り、二酸化炭素が排出されます。
酸素をたくさん取り入れることで、脳も元気に回復するでしょう。

④眠気に効くツボを押す
・合谷(ごうこく)…親指と人差し指の間の、「く」の字を作ったときにできる骨と骨が交差するくぼみ。
・中衝(ちゅうしょう)…中指の爪の根元あたり。真ん中よりやや人差し指側。
・風池(ふうち)…後頭部の左右の生え際付近。

眠くなった時にこれらのツボを押してみることで、眠気により効果のあるツボが見つかるかもしれません。

午後の眠気に襲われたら、試しに実践してみてください。
効果のほどは人それぞれです。
自分に合った方法を見つけてみてください!

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