シナモン|生薬・成分リスト

シナモン

洋菓子のスイーツには良くこのシナモンを使用することが多いので、
幅広い年齢層に聞き馴染みがあることと思います。

昔から、スイーツ以外の食事にもスパイスとして使用されたり、漢方として利用されています。
特徴的な香りから、アロマオイルや紅茶などにも利用されることが多いです。

何気なく私たちの衣食住のあらゆるところで共生しているこのシナモンですが、
実は私たちの体内ではとても重要な役割を果たしてくれる栄養素の1つなんです。

シナモンとは

シナモンと聞いて恐らく大抵の方が香辛料としてデザートなどに使用されているイメージを想像されると思うのですが、近年このシナモンに含まれている栄養成分が注目されています。

デザートなどに香辛料として使用される一方で、漢方や天然に生成される産物より、体質改善を目的のために使用されてる伝統医学(インドのアーユルヴェーダなど)に多くみられる生薬としても幅広く利用されています。

この、漢方や生薬として使用される際にはシナモンという名称ではなく桂皮(ケイヒ)という名称になります。

では、このシナモン、またの名を桂皮の具体的な効果効能についてですが抗菌作用や自律神経作用に働きかける、や血行の流れを良くする効果に働きかける作用があるといわれており、また血液中の脂質や糖質を減少させる効果があるといわれています。

これはシナモン、桂皮にはビタミンB1・B2、ナイアシン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛といったように、たくさんの豊富なミネラル栄養素が含まれていることでこうした幅広い様々な効果に作用するといわれており、特に亜鉛や鉄分、カルシウム、マンガンが多く含まれているので女性にはおすすめな食品です。

シナモンの働き

シナモンは熱帯に生育しているクスノキ科の常緑樹で、シナモン、桂皮とは別にセイロンニッケイという名称があります。

このセイロンニッケイの樹皮を細長い形に切り落としてつくられる香辛料こそが、シナモンで独特の香りや甘さが特徴的です。

このシナモンを漢方や、生薬として使用される際には名称をシナモンではなく、桂皮としており、原産地は中国南部からベトナム、インド、マレーシア、スリランカで、熱帯地方の広範囲で栽培されています。

シナモンの主成分は桂皮アルデヒドで、アロマオイルにすると本来の独特の香り以上に香りが強くなり、その独特な香りを嗅ぐことで気持ちを高揚させたり、体調を整えることができる効果があるといわれています。

また、アロマオイルとして使用すると、カビなどの雑菌へ対する抗菌効果も合わせて期待することができるため、シナモンを使用したお菓子などのデザートとして以外にも多方面で使用される機会が多くあります。

また他にも便秘や下痢といったようなお腹の健康にも良いとされ、腹痛などの症状も緩和させる働きがあると言われています。また、血流を良くすることで免疫力をアップさせる効果があります。

その他にも冷え症の改善、アンチエイジングとしての血管老化防止から高血圧症の改善、美肌効果、風邪に対する免疫から感染症、アレルギーにも効果的であるとされ、精神の安定や、安眠効果といったような、幅広い効果を期待することができる万能な香辛料です。

シナモンを含んだ食材

シナモンはスパイスとして世界最古から使用されている香辛料といわれており、なんとエジプトではミイラが腐敗することを防ぐための防腐剤としてこのシナモンを使用していたと言われています。また、古代ギリシャでは王族が好んで愛情表現をする際に用いる贈り物として扱われていたという記録が残っています。

現代では、紅茶やカプチーノ、コーヒーという飲み物の他にも、ケーキやクッキーといったお菓子、シナモンスープやシナモンロールといったような料理といったように、様々なところで世界中の人から愛されています。

シナモンの副作用

シナモンにはあらゆるミネラルを豊富に含んでいることから、血糖値を下げる作用や、アンチエイジング作用もあり、食品以外にもサプリメントなどにもよく利用されています。

しかし、シナモンを適量で摂取している分には問題はないのですが、過剰摂取をすることで、シナモンに含まれているクマリンという有効成分を過剰摂取することにより肝障害を引き起こす可能性があり、これによりお腹のなかの胎児にも悪影響を与える可能性があるので、妊娠中の妊婦さんや、その可能性がある女性にはおすすめできません。

ただし、シナモンにはスリランカ産のセイロンシナモンと、中国、ベトナム産のカシアという2種類が存在しており、このセイロンシナモンはカシアよりもクマリンの含有量がおよそ6~9倍程も少ないといわれているため、妊婦さんやその可能性がある方はこのセイロンシナモンを摂取すると良いでしょう。

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