ED(勃起不全)やペニスの悩みを手術で治療する方法をご紹介します。

ED(勃起不全)の治療は、内服薬の他に陰茎(ペニス)に直接注射する方法や、陰圧式勃起補助具といった器具を使う方法などがあります。いずれもメリット、デメリットがありますが性生活の大きな助けになります。併せて、包茎や亀頭増大術などもご紹介します。

ED(勃起不全)を注射や手術で治す方法

ED(勃起不全)の治療といえば、PDE5選択的阻害薬であるバイアグラレビトラシアリスといった内服薬のED治療薬を使用した治療法が一般的です。しかし、服用してもあまり効果のない人もいれば、狭心症や肝臓や腎臓に重い障害があるために服用できず、ED治療を諦めなければならない人もいます。

そんな人にとって、第二の治療法として注射や手術がとても有効に働くことがあります。

陰茎海綿体注射(ICI療法)

陰茎に直接、薬剤を注射することで強制的に勃起をさせる方法です。その有効性は高く、ED患者の98%に効果があるとされています。

狭心症や高血圧のために治療薬を服用できない人でも、陰茎に直接注射するため、心臓に負担をかけずに安全に治療することが可能です。

また、神経性のEDや脊髄損傷の患者、骨盤内手術後の重度のEDの人でも有効性が認められています。

針は細く痛みはあまりない

注射で使用される針は髪の毛ほどの太さしかないので、注射をしてもあまり痛みは感じません。
プロスタグランジンE1(PGE1)など5種類の成分を調剤した薬剤をまず医師の手で注射し、勃起した時に十分な硬さになるか、持続時間はどれくらいかをテストします。

注射の手順は、簡単にまとめるの次の通りです。

注射の手順
1.薬剤を生理食塩水で薄める
2.陰茎を消毒
3.陰茎にある2つの海綿体のうち一方に注射をする
4.注射した部分を消毒
注射して効果が出てくるまで10分ほどです。
持続時間は個人差があるものの、おおむね1時間半から2時間ほどとされています。

あまり硬さがない、持続時間が短いなど効果が不十分であれば、薬剤の調合を変えて何度か試してみます。

医師に注射の仕方を教えてもらい、性行為前など適切なタイミングで自分で注射して効果を実感してください。

持続が長時間持続したらすぐに病院へ
副作用として、0.2%くらいの割合で長時間勃起してしまう「持続勃起症」があらわれることがあります。
この症状は、EDの人にとっては良いことのように思えるかもしれませんが、長時間勃起することで陰茎が酸欠状態になり、海綿体に重い障害をきたすことがあるので注意が必要です。

目安として4時間以上勃起が続いたら、すぐに病院へ行って医師にみてもらいましょう。
この陰茎海綿体注射(ICI療法)は現在、世界80ヶ国で承認されていますが、日本ではまだ承認されていません。
そのため自由診療になり、費用も患者が全額負担になっています。
1回あたりの標準的な薬剤の費用は1万円前後。内服薬の場合、1錠あたり1500円前後、ジェネリック医薬品に限れば1錠あたり数百円で購入できることを考えると、費用面での負担がどうしても気になるところです。

どの治療法にもメリットやデメリットがあるので、医師に相談するなど自分に合った治療法を選択して少しでも悩みを改善していきましょう。

陰圧式勃起補助具(EVD)

日本性機能学会のED治療ガイドラインによると、バイアグラなどのPDE5阻害薬に次いで、陰圧式勃起補助具がED治療の第二選択として推奨されています。

陰圧式勃起補助具とは、陰茎にシリンダーを装着して陰圧の負荷をかけゴムバンドを巻くことで陰茎に血液を滞留させます。

それによって海綿体に血液が流れ込み、強制的に勃起をさせることができます。
しかし、性交の満足度は人によってばらつきがあり、長期的に継続使用している人も少ないようです。

使用時間は30分ほどが適当で、それ以上長くなると陰茎痛になったりひどくなると射精障害や皮下出血が見られることがあります。勃起状態は90%の高い確率で維持できるため、ED治療の1つとして有効性があると言えます。

ただし、シリンダーが正しく装着されなかったりすると十分な勃起ができず、満足な性交には至らないでしょう。
装置の扱いにはある程度の慣れが必要なので、性交の前に何度か実践練習をしてみるといいかもしれません。

陰茎プロステーシス

日本性機能学会のED治療ガイドラインでは最終手段として示されているのが、陰茎プロステーシスです。
バイアグラなどの内服薬では効果がない、海綿体注射でも陰圧式勃起補助具でも十分に勃起しない、という人が受けるED治療の手術です。

主に動脈硬化、前立腺がんの手術後、直腸がんの手術後、糖尿病、陰茎硬化症(ペロニー病)に伴うEDを発症している男性が対象になります。

アメリカなどではすでにゴールドスタンダード(決め手)として一般的なED治療法と認識されていますが、日本ではまだ承認されていないため、一部の医師が個人輸入によって器具を輸入して治療に使用しているようです。

プロステーシス(人工器具)には次の2種類があります。
プロステーシス(人工器具)
  • インフレーブルタイプ
  • ノンインフレーブルタイプ
インフーレブルタイプのほうは海綿体にシリンダー、腹部と陰嚢にはシリンダーに水を送り込むためのポンプを手術によって埋め込みます。

陰嚢にあるポンプを押すことで海綿体に水が送り込まれ、勃起するという仕組みです。
手術費用は約80万円ほどで、数日の入院が必要になります。

ノンインフレーブルタイプのほうは、曲げ伸ばしできる棒状の支柱を海綿体に埋め込んで、性交時に手で支柱(プロステーシス)を伸ばして勃起状態にします。

こちらのほうは、日帰りでの手術が可能で、国内の手術では9割がこちらの方法をとっているとされています。

どちらも感染症予防のために製品に抗菌コートがされていますが、現在医師による輸入ができるのはノンインフレーブルタイプのほうのみです。
ノンインフレーブルタイプのほうが満足度も高く、費用面で見ても安いため、興味のある方は取り扱っている医療機関を受診して相談してみるといいでしょう。

ペニスの悩みを手術で治す方法

EDに限らず、ペニスに関する悩みを抱えている男性は多くいます。包茎や短小など、人に相談したくてもなかなか相談できずにひとりで思い悩んでしまう人もいます。

そういったペニスの形状についての悩みは、薬物ではなく手術によって解決できる場合があります。

長茎術

長茎術は短小で悩む男性が受ける手術です。
どうしてペニスが大きくなるのかと不思議に思う人もいると思いますが、実はペニスというのは主要組織が海綿体という部分で、目に見える部分よりも長く体の内側に伸びています。

内側の見えない部分は靭帯によって恥骨と結びついており、その靭帯の一部を緩めることで体内にあった海綿体を根元から引き出して陰茎を長くします。個人差がありますが、おおよそ2~5cmほど陰茎の伸張効果が認められます。

また、陰茎が伸びることで仮性包茎の治療効果もあります。 この手術法にはメスを使わない切らない方法と、メスを使って切る方法があります。
メスを使わない方法は、陰茎を伸びた状態にして糸で固定する方法ですが、糸が切れたり皮膚が突っ張ったような感覚になることがあります。

伸張効果も、メスで切る方法よりもやや少ないようです。
一方、メスで切る方法は切らない方法よりも伸張効果が大きく、手術痕も陰毛に隠れて目立つことはありません。

手術の後遺症もなく、高齢の方でも安全に手術を受けることができます。費用は約35万円ほどです。

亀頭増大術

亀頭の辺縁部(いわゆるカリ)に注射で薬剤を注入することで、亀頭を増大させ性行為における満足度を高めてくれます。
また、亀頭が大きくなることで包茎の治療効果も認められています。

注入する薬剤は、コラーゲンやヒアルロン酸など体内に含まれている成分や、アクアミドやバイオアルカミドなど科学的合成物があります。

コラーゲンやヒアルロン酸は注入後、体内に吸収されてしまいますが厚生労働省でも承認されており安全性は認められています。

一方、アクアミドやバイオアルカミドは注入した成分がそのまま残りますが、アレルギー反応が出る、時間の経過とともにペニスの形状がいびつになるなどのデメリットも報告されており日本ではまだ承認されていません。

料金はいずれも10万円前後の見込みで、注入量によって値段の上下はあります。

包茎治療

包茎とは包皮は亀頭を包み込んでしまい、亀頭が露出していない状態を指します。>
亀頭が常に包皮に包まれているので衛生的に悪く、尿による垢などがたまって包皮炎を発症することがあります。>
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様々な性病の誘因にもなり、早期の解決が必要な場合も少なくありません。>
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包茎には主に次の3種類があります。>
包茎の種類
  • 真性包茎
    包皮口がとても狭いために常に亀頭に覆いかぶさっている状態です。手でめくろうとしてもめくることができず、亀頭の成長が阻害されているために先細りになっているのが特徴です。恥垢がたまりやすく、手術が望ましいでしょう。
  • 仮性包茎
    最も多い包茎の種類で、普段は包皮が亀頭を覆っていますが、勃起したときや手でめくることで亀頭が露出します。普段は包皮に覆われているため雑菌がたまりやすく不衛生になりがちです。仮性包茎の場合は、真性包茎とは違って手術の必要はありませんが、日常的に衛生に気をつける必要があります。
  • カントン包茎
    平常時は包皮をむいて亀頭を露出させることができますが、無理矢理むいてしまうと包皮口が狭いために痛くて元に戻せず、締め付けられてしまいます。そのため、亀頭は腫れあがり激しく痛みます。この状態の場合は、早急に手術することが必要です。
最も一般的な手術が「環状切開術」です。
手術は陰茎の根元に局部麻酔をして行われます。
ペニスを伸ばした時の余計な包皮を輪切りに切除する方法です。

その際、一番敏感な部分である小帯(裏筋)を切らずに残す必要があります。
小帯まで切除してしまうと、手術後の性交で十分な快感を得られないことがあるからです。

手術後、約1ヶ月ほどで性行為が可能になります。

治療費は病院によって異なりますが、仮性包茎の場合は5万円、真性包茎とカントン包茎の場合は15万円ほどになるようです。

丁寧なカウンセリングやアフターケアなど病院によってまちまちなので、納得したうえで手術を受けることが大事になります。

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