スポラル（イトラコナゾール）

スポラルの特徴
スポラルはジョンソン社が開発した抗真菌薬です。

日本でも処方されているイトリゾールと同一成分が含まれた医薬品で、カプセル型が特徴です。

スポラルの効果
スポラルの主成分のイトラコナゾールは、真菌（カビ）の増殖を抑える働きがあります。

イトラコナゾールは抗真菌薬としてトリアゾール系に属し、真菌の細胞膜や酵素の成分であるエルゴステロールに介入します。

皮膚真菌症の原因となる真菌の細胞膜を構成する物質であるエルゴステロールの働きを阻害し、血中テストステロン濃度を低下させ真菌の細胞膜の生成を抑えます。

特にカンジダ症や水虫などの真菌の増殖を抑える効果が高いです。

内服薬であるため、体内の奥底に感染する深在性真菌症の治療に効果的です。

スポラルの成分量
日本国内において、イトリゾールとして50mgが処方されています。

個人輸入を行っている当サイトでは100mgの購入が可能です。

その他
水虫やいんきんたむしなどの感染症にはクリームタイプやジェルタイプの外用薬での治療から始めることをお薦めします。

外用薬での治療で効果が得られなかった場合に、体の内側から治療することが可能です。

スポラルの関連ページ
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・水虫・いんきんたむし薬

服用のタイミング
食後の服用

スポラルは成分の血中濃度を一定に保つためになるべく毎日決まった時間に服用してください。

服用量の目安
当サイトで取り扱っているスポラル成分量は1カプセル100mgですが、症状によって用量が異なります。

内臓真菌症・深在性皮膚真菌症の場合、1日1回100～200mgを服用してください。

表皮性皮膚真菌症（水虫やいんきんたむしなど）の場合、1日1回100mgを服用してください。

ただし、爪カンジダ症やカンジダ性爪囲爪炎の場合、1日1回100mgを服用してください。

爪水虫の場合、1日2回200mgを服用し、1週間の連続服用を行いその後3週間休薬をしてください。

これを1サイクルとして3サイクル繰り返してください。

中には効果を強く期待するために決められた用量の2倍・3倍といった量を1度に服用する方がいますが、効果が強く出るわけではありません。

途中で服用を止めてしまうと症状が再発する可能性があります。

推奨用量
推奨されている服用量は症状の種類や状況によって異なります。

服用する量や期間は症状に合わせて医師に相談してください。

スポラルを服用できない方
・イトラコナゾールが含まれた医薬品の服用や服用で過去に過敏症の既往歴のある方

・肝臓や腎臓に障害のある方

・重い肝臓病の既往歴のある方

・妊娠または妊娠している可能性のある方

・授乳中の方

※服用の際は、医師の指示に従ってください。

主な副作用
主な副作用には、鼻炎、血管浮腫、低カリウム血症、循環器系障害、肝臓機能障害、発疹、蕁麻疹などがあげられます。

頻度不明な重篤な副作用として、アナフィラキシー、皮膚粘膜眼症候群、うっ血性心不全、肺水腫、胆汁うっ滞、黄疸、間質性肺炎などの症状が現れる場合があります。

万が一、これらの症状が表れた場合は直ちに服用を中止し、医師の診察を受けてください。

※アナフィラキシーショックとは？
アナフィラキシーショックはI型アレルギー反応の1つであり、全身にあらゆる症状が発現します。
90％は皮膚症状にあり、粘膜、呼吸器、消化器に症状が現れる傾向があります。
症状には軽症、中等症、重症と3段階あり、特に重症の場合、意識がなくなる場合もありますので、少しでも異常を感じた場合は直ちに医師の診察を受けてください。

※皮膚粘膜眼症候群とは？
急激に発症する皮膚・粘膜の炎症性疾患です。
高熱や全身の倦怠感など症状を伴い、口唇、口腔、眼、外陰部などを含む全身に紅斑、水疱などが発症し表皮の壊死性障害を認める疾患です。
また、ウイルス感染を契機に発症する場合があります。

併用禁忌
併用禁忌薬は、スポラルと相性が悪く一緒に飲み合せすることができないお薬です。

・ハルシオン
ハルシオンの血中濃度が上昇し、効果が強まったり作用時間が延長してしまう恐れがあります。

・クリアミン配合錠、ジヒデルゴット、エルゴメトリンマレイン酸塩注、メテルギン
これらの薬の血中濃度が上昇し、血管攣縮などが生じる恐れがあります。

・シルデナフィル（バイアグラ）
シルデナフィルの血中濃度が上昇し、効果が強まる恐れがあります。

・バルデナフィル（レビトラ）
バルデナフィルのAUCが増加し、効果が強まったり副作用が強く生じる恐れがあります。

・タダラフィル（シアリス）
タダラフィルの血中濃度が上昇し、効果が強まる恐れがあります。

・アデムパス
アデムパスの血中濃度が上昇し、効果が強まる恐れがあります。

これらの他にも併用禁忌薬があるため、参考サイトをご確認ください。

併用注意
併用注意薬は、スポラルと併用して服用するにあたり注意が必要なお薬です。

・リピトール
横紋筋融解症が生じる恐れがあります。

・ステロイド製剤
ステロイド製剤の副作用が強まる恐れがあります。

・コルヒチン
コルヒチンの効果が強まる恐れがあります。

・リスモダン
QT延長を引き起こす恐れがあります。

・ベンゾジアゼピン系医薬品
ベンゾジアゼピン系医薬品の血中濃度が上昇し、効果が強まる恐れがあります。

・オピオイド系鎮痛剤
オピオイド系鎮痛剤の血中濃度が上昇し、効果が強まる恐れがあります。

・ワーファリン
INRが著しく上昇する恐れがあります。

これらの他にも併用注意薬があるため、参考サイトをご確認ください。

参考サイト
商品のご説明・服用方法・副作用・併用禁忌・注意のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
・医療用医薬品 : イトリゾール

・直射日光が当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。

・小さな子の手が届かない場所に保管してください。

・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。

・1包を分割した残りを服用する場合は、なるべく空気に触れないように保管し、2日以内に服用してください。

・表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。

ジョンソン＆ジョンソン

シンガポール