咳・痰
2018.11/16
COPD(慢性閉塞性肺疾患)で呼吸が苦しくて悩んでいる方に、日常生活の中で生かすことができる楽になる呼吸方法をご紹介しています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)にお悩みの方へ、楽な呼吸法をご紹介
COPDで呼吸がつらい

この病気は、長い間の喫煙習慣や大気汚染などの有害物質を吸い込み続けることが原因で起きる病気で、喫煙歴の長いお年寄りを中心に推定患者数が500万人に達するといいます。
COPDに罹ると、少しの動きでも息切れしてしまい日常生活に支障をきたしてしまうため、負担のかからない呼吸法を身につけることが必要となります。
このコラムでは、COPDで苦しむ方への呼吸法を取り上げたいと思います。
そよ風みたいに軽くフッ!♪呼吸が少し楽になる呼吸法
COPDに罹ると、少しの動きでも息切れすることがつらいあまりに、動くことが億劫となってしまうといいます。このようになってしまうと、
動かないから筋力が低下する
→エネルギーを消費する機会がないため食欲がなくなり、タンパク質が不足する
→筋力がますます低下して、少しの動きでも酸素量が増えて息切れが強くなる
ということになり、悪循環に陥ります。
そうならないために、楽な呼吸法を練習して息切れを少なくしましょう。
練習する呼吸方法は2つ。
口すぼめ呼吸と腹式呼吸です。
口すぼめ呼吸 | 1、まっすぐ前を向いて鼻から息を吸います。 | 2、軽く口をすぼめて、口を少し開ける程度にして「フッ!」と息を吐いていきましょう。 (慣れないうちは、呼吸数や吐く息の長さを意識せずに行ってください) |
3、慣れてきたら、息を吸う長さに対して吐く息は2倍となるように口をすぼめる力を徐々に強めていきましょう。 (あくまで慣れてきたらです。無理をするのは禁物です。) |
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腹式呼吸 | 1、膝を立てて、あおむけになります。 その時、両手をそれぞれ胸とお腹に置きます。 (横隔膜を動かすことにより呼吸する腹式呼吸には、膝を立てることが有効です。) |
2、手に置いたお腹が膨らむのを確認しながら、そっと鼻から息を吸ってみましょう。 (息切れが強くなり逆効果になりますので、無理やりお腹を膨らませるのは止めましょう。) |
3、おなかの力を抜きながら、口をすぼめながら「フッ!」とゆっくり息を吐いていきましょう。 その時に、手に置いたお腹がへこんでゆくのを確認しましょう。 |
※2、3ともに胸に置いた手が、動いていないことを確認しながら行ってください。 | 3、慣れてきたら、座りながら、立ちながらと徐々にステップアップしていきましょう。 (あくまで慣れてきたらです。無理をするのは禁物です。) |
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口すぼめ呼吸も腹式呼吸も、吐くときは、そよ風みたいに軽くフッ!と息を吐くことを意識してみてください。
日常生活の呼吸法~起きる、食べる、座る、歩く、上る~
日常生活で必要な呼吸法をご紹介します。起きる | 1、布団やベッドの上で膝を立ててあおむけの姿勢を取ります。 両手は体の横に置き、右手は少し開き気味にします。 |
2、あおむけの状態で、腹式呼吸をします。 軽く鼻から息を吸って、「フッ!」と口をすぼめて吐いてください。 |
3、上体をねじりながら、上半身と右手の間に左手をついて両手で上体を起こしながら立ち上がり、その場で座ります。 | 4、座った状態で、腹式呼吸をして呼吸を整えていきます。 |
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食べる | 1、エネルギーを消費しないよう、肘をテーブルなどについて食べる | 2、背筋を伸ばして、少しずつゆっくり食べる | ※息切れを気にするあまり前かがみになってご飯を食べる癖がついてしまうと、胸が圧迫され食べることが困難になってしまいます。 |
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座る | トイレに座る場合は、息を吸い、呼吸を整えて、息を吐きながら排便の際に力を入れるようにします。 |
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歩く | 1、歩き出す前に軽く息を吸います。 | 2、フッ!フッ!フッ!フッ!と息を吐きながら4歩進みます。 | 3、息を吸いながら2歩進みます。 | 2と3を繰り返しながら歩きます。 | ※早く歩こうとしないで大丈夫です。 無理をせず、自分の呼吸に合うテンポでゆっくりと歩いてください。 |
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上る | 1、はじめに息を吸って、息をゆっくりと吐きながら上っていきます。 | 2、フッ!フッ!フッ!フッ!と息を吐きながら4段上ります。 | 3、息を吸いながら2段上ります。 | 2と3を繰り返します。 |
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さいごに
COPDに罹ってしまうと、呼吸がつらくて大変かもしれませんが、今までご紹介した方法を実践して楽な呼吸法を身に付けてみてはいかがでしょうか?このコラムで取り上げたトレーニングをすることによって、少しでも楽に日常生活が送れるようになれば幸いです。
定期的に医療機関で治療を行うこともお忘れなく。
更新日時:2018年11月16日
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亜鉛
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亜鉛は人間の身体を形成している微量元素であり、その数はおよそ約60兆個にもなるといわれています。亜鉛詳細へ
その細胞の成分は水や、たんぱく質、脂質、炭水化物、そしてミネラルです。そのなかでも人間が生命活動を行ううえで欠かすことができないミネラル成分のことを必須ミネラルといい、亜鉛はその必須ミネラルの微量元素です。
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アミノ酸
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アミノ酸とは、アミノ基とカルボキシル基の両方の官能基を有する有機化合物のことを指し、私たちの体を構成しているとても重要な栄養素の一つで、身体の約20%を占めているタンパク質をつくっているのがこのアミノ酸といわれています。アミノ酸詳細へ
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アルギニン
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アルギニンはアミノ酸の一種であり、体内で自然に生成することが可能なグルタミン酸から生成される非必須アミノ酸です。アルギニン詳細へ
しかし、成人に達していない乳幼児期・成長期である場合、この自然に生成される生産量のみでは足りずに不足しがちであることが多いので準必須アミノ酸と分類されます。
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アルファリポ酸
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αリポ酸はビタミン様物質として扱われていますがこれはビタミンではなく、アルファリポ酸詳細へ
ビタミンの定義とは微量で体内で代謝に重油おな働きをするものの、体内では生成することができない、または生成できても不十分な量のため、食べ物などから摂取をしなければならない化合物です。
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イチョウ葉
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イチョウとはおよそ2億5000年も昔から生息していたといわれており、恐竜が生息していた時代も然り、氷河期や間氷期にも多くの動物や食鬱が絶滅していくなかで、イチョウは姿、形をほとんど変えることなく成長をしていることから生きた化石と称されるほどの生命力を持っているのです。イチョウ葉詳細へ
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イノシトール
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イノシトールは体内ではグルコースから生成され、特徴としては甘みを持っているものの、他に甘みを持つ砂糖などの糖分とは異なり脂肪へ変換されずらいことにより、アルコールの一種として考えられています。イノシトール詳細へ
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カテキン
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カテキンとはポリフェノールの一種として知られていますが、ポリフェノールには様々な種類があり、カテキンはその中の一種でお茶に多く含まれている渋みや苦味の成分がこれにあたります。カテキン詳細へ
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カルシウム
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ヒトの体内でもっとも多く存在しているミネラルこそがカルシウムで、成人の体重の1.5%といわれており、体内に存在するカルシウムのうち99%は骨や歯の構成成分となり、残りの1%で筋肉などの神経組織や、血液中に存在します。カルシウム詳細へ
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コリン
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細胞膜を形成する際に主となる成分であったり、細胞と細胞を結びつける役割をもっていたりなどと非常に大切な栄養素の1つです。コリン詳細へ
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シナモン
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抗菌作用や自律神経作用に働きかける、や血行の流れを良くする効果に働きかける作用があるといわれており、また血液中の脂質や糖質を減少させる効果があるといわれています。シナモン詳細へ
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タウリン
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タウリンには体温、血圧、そして各臓器などにある細胞を一定に保つ働きを持つホメオスタシス作用があり、血圧やコレステロール、また血糖値などの基準値が高い方、他にも身体のむくみが取れないという方はこのタウリンが不足している可能性があります。タウリン詳細へ
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テストステロン
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性欲生殖器の発育へ直接影響を与えることにより、筋肉や骨格の形成や、髭などの体毛などの成長を促すといわれており、男性の成熟期となる思春期にこのテストステロンによる兆候が見られます。テストステロン詳細へ
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ノコギリヤシ
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秋から冬にかけてオリーブほどの大きさになる赤黒い果実を実らせ、その果実からは男性の強壮、利尿、鎮静効果があるという民間君薬として長年使用されていました。ノコギリヤシ詳細へ
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ハイドロキノン
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シミの原因物質であるメラニン色素の生成を抑制する働きがあり、またメラニン色素を生成する細胞であるメラノサイト自体を減少させる働きがあります。ハイドロキノン詳細へ
これにより、美白効果から、肌の漂白剤とこのハイドロキノンは称されているのですが、美白にはビタミンCが昔から効果があるということで有名でしたが、このハイドロキノンはなんとこのビタミンCの10~100倍もの美白作用があるといわれています。
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プラセンタ
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近年、サプリメント・美容液等などの化粧品に配合されている主な機能性成分としてこのプラセンタは注目を集めている成分です。プラセンタ詳細へ
しかし、プラセンタを生体内でホルモン分泌の調整をする役割があるとことからホルモン剤と同じものであるという勘違いをされてることが多いのですが、ホルモン剤とは異なります。
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マグネシウム
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マグネシウムとは、約300種類以上の酵素の働きを助ける効果を持つミネラル<です。マグネシウム詳細へ
体内では常に生合成や代謝ということが行われているわけですが、その働きにはこの成分が必要不可欠です。
植物が光合成をおこなう際には葉緑素(クロロフィル)といった物質の一部でもあり、人にも植物にもとても大切な栄養素です。
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メラトニン
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現代人の大敵『睡眠障害』ですが、不眠症でいうと厚生労働省の調査の結果、5人に1人が不眠症であると発表されています。メラトニン詳細へ
つまり、日本人の約20%は不眠症なのだそうです。
睡眠は非常に心身ともにとても重要です。健康には決して欠かすことができないものであり、睡眠をしっかりとることで免疫力を高める役割もあることが報告されています。
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レスベラトロール
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レスベラトロールとは、サンタベリーやぶどうなどの中に多く含まれている「ポリフェノール」の一種となっています。レスベラトロール詳細へ
ポリフェノールrは抗酸化力が強く、香料や色素としても利用される植物の総称となっています。
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ワカメ
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私たちがよく食べているのはワカメの葉の部分であり、さらに栄養価が高いとされているのが根元の部分の「メカブ」です。ワカメ詳細へ
生殖細胞が集まっている部分に当たるので、葉よりも栄養が詰まっているとされます。
ワカメを食品として食べている国は非常に少なく、日本か朝鮮半島のみとされています。
お隣の国「韓国」では国民1人あたりのワカメの年間消費量は、日本の3倍とも言われています。