泌尿器
2018.11/15
梅毒が近年増加していることに対して考えられる理由と感染しないために気を付けることを簡単にご紹介しています。
昔の病である梅毒が急増?!考えられる原因と身の守り方
梅毒は昔の病気ではない

梅毒とは、1494年にバルセロナにおいて突如流行した病で、すぐさまヨーロッパ全土へと広がり、アジア全域にも広がっていきました。
日本にも、16世紀頃に、長崎から感染が始まり、わずか1年で日本各地へと広がっていきます。
梅毒トレポネーマという細菌が性交渉によって感染していく性感染症です。
戦後には抗生物質の使用が広がり、梅毒の感染は著しく低下してきましたが、2014年頃から感染者が増えているとのこと。
その原因はなぜなのでしょうか?
若い女性に急増中の原因
梅毒感染の届け出は2014年頃から急激に増加している傾向にあります。昨年は5000件を上回り、さらに今年はその数に迫るほど感染者数が増加しています。
圧倒的に都市部で多く感染者が見られ、20代の女性が特に目立っています。
性感染症は男性の感染者数に増減は見られても、女性の感染者数は今までさほど変わりはないとされていました。
しかし、ここ数年では若い女性の感染者数が増加しているのです。
その原因ははっきりとは解明されていませんが、考えられる理由が2つあります。
外国人観光客からの感染
梅毒の感染者数が増加してきた2013年から外国人観光客も増加し始めている時期と一致します。
多くの外国人観光客が日本女性の風俗店による性サービスを受けているという報告もあり、風俗店勤務の女性からの梅毒感染報告が多いこととも合致します。
2017年の報告では、感染が分かった男性で過去数ヵ月以内に風俗店を利用した方は、70%以上を占めているという報告もあります。
医師の梅毒意識の低下
梅毒は昔の病気であると考えられており、症状の知識のある医師が当時よりはるかに少なくなってきているのが実状です。
初期症状である軽い皮膚症状を診察しても、抗生物質の処方をせずに改善してしまうというケースもあり、梅毒の発見が遅れてその間に感染を広げてしまうということが考えられます。
これらの理由から、実際に報告されている梅毒感染者数より、多くの方が感染しているということも考えられますね。
オーラルセックスでも安心ではない
梅毒の感染は、オーラルセックスからでも十分にあり得ます。オーラルセックスのみの方でも、初期症状である潰瘍が口唇や尿道に発現するという例が多く報告されているからです。
違和感を感じて皮膚科を受診した場合、完全に正しい診察をしてくれるという保証はないため、泌尿器科や産婦人科などの性感染症専門外来を受診することをお薦めします。
なかなかオーラルセックスの際にコンドームを使用することは難しいかと思いますが、なるべく使用していくことで感染の確率を大幅に抑えることができるのです。
自分やパートナーの身を守るために
現在感染者数が急激に増えている梅毒から身を守るためにはどのような行動が必要なのでしょうか?オーラルセックスからでも感染すると言われているので、性交渉には細心の注意が必要になります。
- 性交渉は初めから終わりまで常にコンドームを使用する
- 不特定多数との性交渉は避ける
- 疑うべき行為や症状が出た場合はすぐに検査に行く
- 感染した場合はピンポン感染(感染の往復)を防ぐために、徹底的に治療に専念し、その間性交渉は行わない
- 自分だけは安全だと思わない
誰でも感染する可能性のある病気です。
自分だけは安全であるといった考えは持たずに、性交渉を行う際にはなるべくコンドームの使用を心掛けましょう。
相手にしっかりとコンドームの使用を促すことも重要です。
早期発見があなたを助けます
梅毒は、発見が遅れることによって、症状が進行してしまい神経などに影響を与えて、後遺症が残る可能性が十分にあります。しかし、早い段階で梅毒と診断してもらえば、抗生物質の服用で比較的容易に治療することが可能です。
疑うべき行為があった場合や、怪しい症状が出た場合はすぐさま性感染症専門の外来へ受診しましょう。
私も、先日関係のあった女性が梅毒に感染していることが分かったため、新宿南口にある検査センターで血液検査を行ってきました。
無料、匿名で検査を行うことができ、気になる質問にも親身に答えてくれるため、とても心強い施設がそばにあるのだと実感できました。
このような施設は全国に数多くあるため、不安な方は定期的な検査を行ってみてください。
早期発見があなたやパートナーの身を守ることに繋がるのです。
更新日時:2018年11月15日
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つまり、日本人の約20%は不眠症なのだそうです。
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レスベラトロールとは、サンタベリーやぶどうなどの中に多く含まれている「ポリフェノール」の一種となっています。レスベラトロール詳細へ
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私たちがよく食べているのはワカメの葉の部分であり、さらに栄養価が高いとされているのが根元の部分の「メカブ」です。ワカメ詳細へ
生殖細胞が集まっている部分に当たるので、葉よりも栄養が詰まっているとされます。
ワカメを食品として食べている国は非常に少なく、日本か朝鮮半島のみとされています。
お隣の国「韓国」では国民1人あたりのワカメの年間消費量は、日本の3倍とも言われています。